レビュー:0-4歳わが子の発達に合わせた「語りかけ」育児

本のリスト 助けられた本

「0-4歳わが子の発達に合わせた「語りかけ」育児」は、初めての子育てで困った私をずいぶん助けてくれた素敵な本です。

この本のおかげでうちの子の微妙な発達の遅れに気付いた気がします。

子供への接し方がわからない方や出産前で不安に思っている方にはおすすめです。

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「0-4歳わが子の発達に合わせた「語りかけ」育児」レビュー

初めての子育てで不安だったこともあり、「語りかけ」がなんか良いらしい・・・というぼんやりとした考えだけでこの本を購入しました。

出産前に子育て本のランキングに出ていたのでなんとなく選びました。

0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児」は、とっても分厚い本です。書いたのはイギリスの言語治療士であるサリーウォードさんという方です。

本の内容は「語りかけ」で子供とコミュニケーションをとろうというもの

全体的な本の流れとしては、子供に寄り添って毎日「語りかけ」の時間を持つことでコミュニケーションを取ろうという本です。

基本的にあまりおしゃべりが得意ではないわたし。そして、うちの子は0歳代はキャッキャと笑わない子でした。

つまらなさそうに溜息ついたりするので、小さな大人がやってきたように感じたものです。

言葉を話さない子供相手に話しかけ続けるのはかなり苦痛でしたが、この本を読んでいなければこんなに話しかけたりはしなかっただろうなと思います。

「語りかけ」を行うことで子供の発達を促すことができます。

手がかからなくていいなと放置していたかもしれないと考えると、本当にぞっとしますね。

分厚い理由は細かな月齢に合わせた説明が入っているから

本には生後1年までは3ヶ月ごと、1歳から2歳までは4ヵ月ごと、2歳から3歳までは半年ごと、3歳から4歳までの1年間、4歳からにわかれていて、下記の内容が載っています。

子供の成長に合わせて必要な部分を読んでいくスタイルの本なので、分厚いのですね。

全部を一度に読む必要はなく、子供の成長に合った部分だけを読むなら楽に読めるようになっています。

  • 月齢別解説(その時期の発達。何ができて何ができないかなど)
  • 語りかけ育児(具体的な方法)
  • 遊び(月齢にあった遊び方、おもちゃ、おすすめの本など)
  • まとめ(平均的な発達の様子と気がかりなポイント)

子供が生まれてしまったら私は多分テンパってしまって、ページをめくる時間もとれないだろうということは解っていたので、生まれる前に生後3ヶ月の分を読みました

子供の発達が遅れているかどうかわかる

この本は月齢ごとに子供の発達過程や気を付けたいポイントが書かれています。

通常なら子供はこういう感じ」と教えてくれるので、この本に載っている月齢ごとの発達の様子と自分の子の様子を比べてみることで発達度合いを確認できました。

また、初めての子育てで子供との遊び方もよく解らない状態だったので、どんなことをすると子供が喜ぶのか、どうやって遊ぶのかをこの本で知りました。

勧められている遊びはどれも「発達を促す遊び」です。

育児本にはよく出てくるものばかりですが、なぜ良いのか、どういう風に子供に作用するのかをきちんと書かれています。本が分厚いはずですね。

してはいけない事や間違った話しかけ方も掲載

子供と関わる中で、してはいけない事や間違った話しかけ方も紹介されています。

テレビはよくつけていたし内容を厳密に守って実践していなかった私ですが、その時期ごとの「してはいけないこと」は気を付けて何度も読み返していました。

すぐ内容を忘れてうっかりすることが多かったので、子供が寝たちょっとした時間にサッと目を通して、やってはいけないことをしてないかな?とチェック。

いつも反省することばかりでしたが、とても役立ちました。

途中にいくつも問題行動が改善された事例が紹介されています。

それは月齢よりも大きめの子の話が多いのですが、全体を通して「大丈夫。問題があっても気付いた時点で対応すれば次第に改善することが可能ですよ。」というメッセージなのかな。

難しいことは解りませんが、読んでいると「頑張ってやってみよう」という気持ちになりました。

思いがけず発達障害にかなり関係した本だった

あの頃は自分の子に発達の問題があるかもしれないなんて思っていなかったのですが、買って正解でした。

この本の最後に翻訳協力としてたくさんのお名前が出ているのですが、どの方もみんな発達に関わる専門の方ばかりです。

頑張って語りかけていたわりには子供は2歳前まで言葉らしい言葉を発しませんでしたが、今となっては語りかけをしていなかったらもっと発語が遅かったかもと思います。

語りかけていたからこそ2歳前に言葉が出たのかもしれません。

「0-4歳わが子の発達に合わせた「語りかけ」育児」は私の子育てのバイブル

最近は絵本を読んだり寝る前にその日の出来事をひとつずつ思い出して話すくらいで意識して語りかけていませんが、今でもときどき開いては「やることリスト」のようにチェックしています。

だいたい反省して終わるのですが・・・。

厚い本なので最初に手にとるのは勇気がいります。でもそれぞれの月齢を読むだけならそんなに時間はかかりませんよ。

すぐに子供の月齢のページが開けるようにしおりになる紐が2本(子供が2人いるときのため?)ついているので安心です。

月齢ごとにわかれている分、他の育児書を読むより楽だとおもうので発達に心配がある方もそうでない方もぜひ手にとって欲しい1冊です。

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