ウチでは近頃、風船バレーがブームになっています。
親と子供と交互に打つのですが、親が必死で繋げれば長く続くので子供も楽しいようで・・・。
今日は、うちで自宅療育としてやっている風船バレーのやり方をご紹介します。
ウチの風船バレーのやり方とルール
ウチでは風船バレーといってもコートで打ち合ったりするものではありません。
もっと簡単な打ち合いだけのもの。ルールはただひとつ。落とさないことだけ!
- 風船をひとつ用意します
- 子供と交互に打ちあいます
- 子供は触れられればOK。親は必至に繋いでできるだけ長く続ける
最初は風船を手に当てて打つことすら難しかったのですが、どんな球でも親が滑り込んで拾ってるうちに子供も上達してきます。
うちの子も何度かやるうちに、慣れてきたのかちゃんと手に当てて上げられるようになりました!
しかも親は落とさないように必死に風船を拾うので、結果的にとても良い運動(ダイエット)になります。
自宅療育に最適!カンタン風船遊びの効果とは?
風船ひとつとちょっとした空間さえあれば遊べる風船遊び。
手軽さから自宅療育におすすめなんですが、それ以外にも子供の発達を促すいくつもの効果があるんです!
- 動くものを目で追う力(ビジョントレーニング)
- 空間把握と協調運動(感覚統合)
- ルールを理解する
- 褒めて自己肯定感をアップ
- マルチタスクの練習(数字や物の名前も覚えられる)
動くものを目で追う力(ビジョントレーニング)
風船を目で見て落下地点に手を出して打つという作業は大人にとってはとても簡単なものですが、子供には結構難しいもの。
発達障害のあるお子さんは「動くものを目で追いかける」という見る作業が苦手な子も多いです。
普通のボールでは重さで落下速度が速いので、ふんわりゆっくり動く風船は訓練にはとっても向いているんじゃないかと思います。
打つときは「風船をよく見てね。どこに行くかよーく見て手を当てるんだよ!」と定期的に声かけします。
そうしないと、子供は見ないで打とうとしていたり、打つ前に目をつぶっていたりするので注意。
空間把握能力や協調運動能力が養われる(感覚統合)
次は落下地点の見極め(空間把握)。うちの子も最初は本当にズレていて、空振りばかりでした。
なのでまず、親が少し上から子供の手のあたりに風船を落としてあげて、それを打つ練習をしました。
何度も練習するとなんとなくコツが掴めてきた模様。そのうち、飛んでくるボールに当てられるようになりました。
苦手な子はひもをつけた風船を天井から下げて、それを打つ練習をしたらいいかも。
自分の身体のボディーイメージが上手にできてくると、手足の動かし方がわかるようになってきます。(協調運動)
自分の身体の使い方がわかってくると、運動の苦手が克服されますよ。
手で打つことに飽きたら、うちわやラケットで打ち合うのもおすすめ。
うちわやラケットがプラスされた分、打ち返す時は風船との距離を調整する必要が出てきて難易度が上がります。
うちの子はこの風船バレーがうまくできるようになってからラケットにボールを当てることが上手にできるようになりました。
ルールを理解してコミュニケーションを楽しめるようになる
うちの風船バレーは風船を落とさずに交互に打つという簡単なルールですが、「ルールを理解して守る」という練習になります。
風船は順番に打つよ。じゅんばんばんだよ。次はおかあさんの番!
ウン!
親は子供が打った風船がどこへ飛んでいっても頑張って打ち返します。
例えば、子供の後ろに飛んで行ってもギャーっと走って滑り込んで打ち返すので、子供は私が大騒ぎして風船を追いかけるのがとても面白かったらしく、大笑いしていました。
交互に打つというのは、言葉ではありませんがコミュニケーションの基本的な部分。
自分の番が来るまで待つということができるようになりますし、頑張って拾うことでコミュニケーションを楽しむようになります。
子供をたくさん褒められる(自己肯定感アップ)
長く続いたときは、「すごい!長く続いたね!!」と大げさに喜びます。
ひとりで何度も打つのでは長く続かなくても、親と交互で打てば長く続けることができます。できた!という気持ちを育むことができます。(自己肯定感)
実際には親の努力の賜物なんですが、子供は「自分にもできた!」「これは得意!」と嬉しそうにします。
いいんです。それで。子供の自信に繋がればそれでOK!
マルチタスクの練習(数字や物の名前を覚える)
風船バレーが上手にできるようになった後は、プラスαでマルチタスクの練習をすることができます。
マルチタスクというのは、複数の作業を同時(または短時間)で行うことです。
風船バレーをしながら、数を数えたりすることで頭と身体を同時に鍛えることができます。
- 風船を打てた数をかぞえる
- 打つたびに好きな動物の名前を言う(好きな食べ物やキャラクターなどなんでも)
- 風船を打ちながらしりとりをする
最初は10までを目標に頑張っていました。どんどん長く続くようになって、今は30まで。楽しんでいるうちに数を数える練習になります。
数字に飽きてきたら「次はどうぶつの名前ね!」といって好きな動物をひとつずつ言いながらやるようになりました。風船を追いかけながら頭では動物の名前を考えます。
思いつかないときは「えーと・・・」と考えながら何度も打って風船を保持してもOK。慣れてきたら植物の名前とか好きなキャラクターの名前とか何でも。
基本的に私も子供もふたつのことを同時にすることが苦手。でも繰り返すことでつっかえながらも出てくるようになります。言葉も増えるし良い事いっぱい。
難しくしたい場合はしりとりにすると楽しいです。
うまくできないと怒る子にもおすすめです
最近うちの子は「できないと怒る」のでちょっと気になっています。怒って泣いたり物を投げてみたり。
自分の思ったようにうまくできないのがもどかしいんだなぁ・・・と思って見ているのですが、このままひどくなって欲しくないなと感じています。
最初はボールの打ち合いをしていてうまくできずに怒るというのを繰り返していたので、親が頑張れば続けられるものをと思って風船バレーを始めました。これならちょっとは続くから。
あと、子供が打った風船がうまく打ち返せなくて親もしょっちゅう失敗するので「あー!取れなかった!!残念~!もう一回やろう!」と失敗しても楽しいところを見せられると思ったからです。
子供が打てなくても「あー!残念!惜しーい!」と声をかけることも大事です。全然惜しくなくても。もうちょっと頑張ったらできるかもと思ってもらいたいので、声掛けは気を付けています。
今のところ、これをしている時はできなくて怒ることは無いです。
これからも失敗しても楽しいという経験をたくさんして、失敗しても大丈夫と思えるようになってもらいたいなぁと思います。
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