安心毛布:最近のブランケット症候群の子供の様子。適度に依存中です。

ライナスの毛布その後2 日々のこと

1年以上前に書いた記事「安心毛布のその後:おねえちゃんになったからもういらないのよ!」を書いた時は、このまま少しずつ毛布への依存が薄くなっていくのかなぁと思っていました。

今回は1年経った現在、どのようになっているのかを書いてみようと思います。

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安心毛布はどうなった?本当にもういらなくなった?

このブログに子供の安心毛布の事を書いてから、たびたび検索でブランケット症候群の記事を見にいらっしゃる方がいます。結構毛布ラブなお子様が多いのですね。

まず、以前書いた記事はこちら。読んでいない方は読んでからが良いかもしれません。

ブランケット症候群(安心毛布、ライナス症候群)はいつまで?
子供が毛布を手放せずに心配していましたが、先生のお話を聞いてまったく心配いらない事なんだと気付かされました。よかった。
安心毛布のその後:おねえちゃんになったからもういらないのよ!
うちの子は安心できる毛布(ライナスの毛布)が必需品でしたが、最近は少しずつ手放せるようになってきました。親としては気になるけれど無理に離すことなく、子供が自分で卒業するまで気長に待ってあげるほうがいいのではないかと思います。
こども
こども

もうおねえちゃんだから、毛布いらないのよ!

なんて言っていた子供ですが、1年ちょっと経った現在もしっかりと毛布は手に握られています。

約5年程使っているのでかなりくたびれてはきていますが、新しい毛布に目移りすることもなく、今でもこの毛布を大切にしています。

「もうおねえちゃんだから毛布いらない」と言った後、うちの子は幼稚園へと入園しました。すると、やっぱり精神的に辛い事も多いのか、毛布が手放せないようになっています。

不安や辛い気持ちをなんとかする手段として利用している

うちの子は幼稚園では大人しく目立たない子ですが、逆に言えば自宅での元気な様子を外で出すことができない子です。

幼稚園に行っている間は普段の様子を出せず、言いたい事を飲み込んで我慢したり、苦手な事を苦手と言えずに平気そうな顔をしています。

お友達もできて楽しそうな様子も見せることがありますが、だいたいの場合は無理をしているようです。

そういう子は幼稚園の中では問題行動もなく良い子で先生の目に留まることが少なく、本人が無理をしたり辛い様子は知られることがありません。

子供の様子を見ていると、朝起きてすぐに毛布を探し(一緒に寝ているけれど寝相が悪くてどっか行くので)、ごはんを食べる時は膝の上。

着替える時や遊ぶ時は手放すものの、幼稚園に行くために玄関に行く際はぎゅっと握っています。

靴を履いてから毛布にぎゅーっと顔を押し当てて深呼吸した後で、よしっ!とばかりに玄関に毛布を置いて出かけていくというのが恒例です。

帰ってくると即、毛布を探しに行く

子供が幼稚園へ行っている間、私は掃除機をかけたり洗濯をします。玄関マットの上に置かれたままの毛布は掃除のために移動させたり、子供がいない間に洗濯したりします。

幼稚園が終わって自宅へ帰ってくると子供は即、靴を脱いで毛布を探しに走って行きます。

「外から帰ったら手洗いうがいだよー」という私の声もむなしく、だいたいソファの上に置いてある毛布を探し、ソファの上に無ければ洗濯物の干してあるサンルームへ。

毛布にほっぺたをくっつけて、安心してから手を洗うために洗面所へ向かうというのが帰ってからの儀式です。

洗濯した時などは「あ~いいにおい~」と頬ずりしながらしっとりと乾いていない毛布を持ってきてしまうので困るのですが、多少湿っていてもお構いなしです。

手触りの好きな毛布が手元にあるということが大切らしい。

お出かけの際は車の中まで毛布と一緒

お出かけの時は「毛布を持って行きたい」という時と「おいて行く」という時があります。たぶん、子供が何か不安に思っている場合や単純に眠い場合に持って行っているような気がします。

なので、車を降りる時には車でお留守番をしてもらうことを約束して、自由に持って行けるようにしています。

たまに不安な時があるのか「毛布を持って降りたい」という時はありますが、「毛布をお店に持って行って、どこかに忘れて無くなってしまったら大変だよ?」と言うと納得してくれます。

そんな状況は想像したくもないけれど、多分子供は泣いて毛布を探し廻って大変なことになるでしょう。想像するだけでげんなり。

親が置き忘れたりしないように気を付ければとも思いますが、私は子供の頃から忘れ物の多いタイプなので、そんな大役はご免です。

帰れば毛布があるという安心感で子供は頑張れる

ブランケット症候群の子供にとって、毛布やぬいぐるみなどの存在は大切なものです。

うちの母(子供にとっては祖母)のように「汚いし、もうお姉ちゃんなんだから捨てよう」なんて言うと、子供がますます不安になって精神的に不安定になってしまいます。

子供にとって無理に毛布を手放すことは辛い事だし、毛布を無理に取り上げても子供が成長する訳ではありません。

ブランケット症候群は病気ではないし、対策すれば生活に支障があるようなものではないです。

安心できる毛布が手元にあるというだけで子供が苦手な事を頑張れるなら、それは良い事じゃないかなと私は思います。

大切なのは、ゆっくりでも自分の意思で毛布がいらないようになればいいという事。まぁ、手放す事ができなくても、お守りという感じで一緒に成長していけばいいんじゃないかなぁ。

ブランケット症候群で対策できそうなこと

親が毛布の存在を認めてあげる

親に毛布を持っている事を咎められると子供は傷付きます。毛布を持っていてもいいと、親が思ってくれたら子供も安心できます。

不安だから毛布が手放せないんです。親が毛布を取り上げるかもしれないという不安な気持ちにさせる事は解決方法にはなりません。

確かにその子は他の子よりも不安が強いかもしれないけれど、毛布の存在があるから頑張れるんだなと思うと、毛布を持っていても許せる気がします。だってお守りなんだもの。

いつか自分の意思でお別れできるかもしれない(しなくてもOK)

ブランケット症候群の子供は、不安の度合によっても違うとは思いますが大きくなって不安に感じる事が少なくなると、自分の意思で毛布とお別れできることもあります。

そういう風になればいいな、でもお別れできなくても問題ないかな。という気持ちでいることが大事だと思います。

例えば毛布だったら小さく切ってポケットに入れたり持ち運べれば日常生活に問題はありません。

対策して日常生活に問題ないなら、無理に手放さなくても大丈夫ですよね。

毛布を洗濯できるように工夫する

うちの子の場合、しっかりと手で握っているのをお洗濯するからと手放すことはできません。が、知らない間に洗濯されているのは容認してくれます。

だって食事の時に膝にあるんですよ。自宅の庭で引きずられたりしているんですよ。汚れますよね。

なので、うちでは見ていない間に洗濯してしまい、多少湿っている状態くらいなら気にせず握らせることにしています。

湿り具合にもよりますが、あまりにも湿っている場合はドライヤーをかけさせてもらいます。

子供によってこだわりが違うと思いますが、うちの場合は手触りのみに固執するようで、洗濯されてにおいが変わってしまうことにはこだわっていないようです。

手触り、見た目、においにこだわるお子さんだと洗濯は難しいですよね。

もし子供が許してくれるなら、毛布であれば半分に切って2枚にしてしまって交互に洗濯すればにおいも持続?していいようです。

最初から小さめサイズで2枚あれば洗濯に困らないですよね。私も小さいうちにもう一枚買っておけばよかったなぁと何度か後悔しました。

いつも持ち運びたいくらいの子なら、持ち運びに便利だからと小さく加工してポケットに入れられるくらいにしましょう。

ブランケット症候群は不安を人より強く感じるタイプなだけ

ブランケット症候群と聞くと「子供の頃の愛情不足が原因」と考える人もいるかもしれません。

そういう人もいるかもしれませんが、子供の成長過程にはよくある事のようです。

子供がブランケット症候群なのは母親である自分のせいかも」と思うかもしれませんが、子供が人より少しだけ不安を強く感じるタイプなだけということもありますよね。

私もよく「自分のせいかも」と思うことがあるタイプです。これって不安が強いってことですよね。

なので「あぁ、すぐ不安になる私と同じタイプの子供なんだ」と納得して、愛情不足とは思わないことにしています。

すぐ不安になってしまうものを「不安になるな」というのは大人でも難しい事です。

子供が毛布を握って不安になって時「どうしたの?不安なの?」と理由を聞いて、不安が軽くなるような言葉をかけてあげるのがいいと思います。

例えばウチは今日、予防接種の予定なのですが・・・「予防接種はなぜ必要なのか(理由)」とか「注射を打たれる瞬間は見ないほうが怖くないよ(対策)」とか「終わったら何か美味しいおやつを食べよう(ご褒美)」とか。

大人は自分でそういう事を無意識に気付いたり対策したりしていますが、子供は自分では知ることができません。

ましてや発達障害の子は「見て学ぶ」とか「自分で気付く」とかは苦手な子が多いので、わかりやすい言葉でゆっくりと教えてあげることが大切です。

あと、うちの場合は「お母さんも注射が苦手で子供の頃はよく泣いた」とかの体験談を喜びます。

上手にできない自分を無意識に責める傾向(うまくできない自分はダメな子だという感じ)があるのかもしれません。

「お母さんもみんな嫌だったけど、頑張ったらできたんだよ」という成功体験を聞くと、頑張ろうという気持ちになれるようです。

もし親にもブランケット症候群だった時期があるなら、その後どういう風に手放していったかを知ることは子供には勉強になるかもしれません(無理矢理手放した話は不安が募るのでやめたほうがいいけど)。

いつか、うちの子も毛布を手にしていなくても大丈夫になっていけたらいいなと思いますが、そのままでも「まぁ、いいか」とも思っています。

親も子も「まぁ、いいか」という気持ちで毛布と成長していけたらいいな。

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