先日、子供が療育先でしゃぼん玉をした!と楽しそうに話してくれました。
最近は自宅ではあまりやっていなかったけれど、発語が遅いのを心配していた頃は自宅でもよくしゃぼん玉遊びをやっていました。
しゃぼん玉遊びをすると、口のまわりの筋肉が鍛えられるのでおすすめです!
しゃぼん玉で遊ぶことは発語を促すことに繋がる
しゃぼん玉遊びは息を吸い込んだり吐き出したり、吹く力を加減したりと口のまわりの筋肉をよく使う遊びです。
また、ゆっくりと長く息を吐き出すことは、長い文章を話す時に役立ちます。
今は発語はない状態でも、口のまわりの筋肉を鍛えておけば言葉のバケツが溢れてしゃべりだした時に役立つそうです。
しゃぼん玉遊びは療育でよく取り入れられるプログラム
しゃぼん玉遊びに必要なものは、しゃぼん液とストローなど、自宅でも簡単に準備できるものです。
療育先ではよくプログラムに取り入れられていますが、自宅でも気軽に楽しく訓練できる方法なんじゃないかな。
うちの子がしゃぼん玉で遊び始めたのは1歳半くらいの頃でした。
療育先に行きはじめたのは2歳前からだったのでその頃にはもう上手にしゃぼん玉が吹けていて、先生に褒められたのを覚えています。
基本的には、小さい子の場合はしゃぼん液を飲み込んでしまう可能性があるので、遊ぶ前に子供にしっかりと注意して、親も目を離さないようにしましょう。
息を吹き出すんだよ。吸い込むんじゃないよ。
吹き終わったらすぐ口からストローを離すんだよ。
でも、やっぱり小さい子は無意識で息を吐いたらそのまま吸い込んでしまいがちです。
飲み込んでしまうのが心配な年齢の子は、口を離して吹くタイプのふき口(輪っかに向かって息を吹く)がおすすめです。
しゃぼん玉が上手にできるようになる方法
しゃぼん玉を上手に吹けるようになるために、うちではまず、子供にストローを手渡さないようにしました。
最初は飲み込んでしまうんじゃないかと心配していたので親がたくさん吹いて、それを追いかけて両手で捕まえる遊びからしました。
段階を踏むことで、しゃぼん玉が上手に吹けるようになります。
【ステップ1】しゃぼん玉を追いかけて捕まえよう
しゃぼん玉を吹くのが難しいくらい小さい子の場合は、親が吹いたものを追いかけて遊ぶことから始めましょう。
しゃぼん玉、捕まえて~。
しゃぼん玉を追いかけて手のひらでパチンと割ったら成功。
風の強さにもよりますが、だいたい汗だくになります。子供がたくさんいる時は吹く係の親も必死。
まずはじめに、しゃぼん玉遊びって楽しい!と子供に思ってもらうためと、親が吹く様子をよく見て観察してもらうために、最初は追いかけるのがおすすめです。
【ステップ2】道具を使わずに吹く練習だけする
もし、子供が「自分もやりたい」というようなしぐさをするようになったら、道具を使わずに吹く練習をしましょう。
ここでもすぐストローを手渡してしまうと、ほぼ100%吸い込みます。
うちではすぐには吹かせずに「こういう風に吹くんだよ」と、何も持たずに息を吹き出す練習からしました。
二人で並んで「(息を吸って~)フーーー!」と胸いっぱいに息を吸い込んでから、ほっぺたを膨らませて「フーーーー!(吐いて~)」と、最後まで息を吹き出します。
親は多少オーバーリアクション気味で、力いっぱいやってみせましょう。そのほうが子供によく伝わります。
【ステップ3】親がストローを持って口元に持っていく
上手にできるようになったら、実際に吹いてみましょう。でも、ここでも子供にストローは渡しません。親がストローを持つのです。
子供に息を吸わせてから、親がストローを子供の口元に持って行き、フーーーーッと吹かせます。
親は子供の様子をよく見て、タイミング良く口元に持って行きましょう。タイミングがずれるとうまくいきません。
息を吸い終わってから口元にストローを持って行く、息を吐き終わったら口元から離す・・・という流れを子供に覚えてもらいましょう。
【ステップ4】子供がストローを持って、自分で吹く
息を吸うタイミングやストローを離すタイミングがつかめて、親と一緒なら上手に吹けるようになったら、子供にストローを渡します。
うちの子の場合は、ここまでくるのに結構な期間をかけました。小さい子の場合は数カ月くらいかけて移行してもいいと思います。
これまでの流れから、子供はしゃぼん玉遊びのタイミングがわかっているはずですが、たまに好奇心からしゃぼん液を飲もうとするかもしれません。
いたずら好きな子や好奇心旺盛な子の場合は、前もって指に着けたしゃぼん液を少しだけ舐めさせて、美味しくないと知ってもらうのもおすすめです。
ほらこれ。すごい変な味がするの。
しかも口から泡が出るの。飲まないほうがいいよ。
オェェェェ
子供は「まずい」と学んだものは絶対に飲もうとはしません。というか、飲まないように必死で気を付けるようになります。
ボトルをこぼさないように気を付けよう
うちの子は飲み込みは無かったけれど、いつもやってしまっていた失敗はボトルをこぼすこと。
上手にしゃぼん玉を吹けるようになると、ボトルも自分で持ちたがります。
最初はボトルを持っていてもフーッと上手に吹いているのですが、夢中になってくるとどんどん液のボトルが斜めになっていき、最後にはジャーッとこぼしてしまっていました。
入っている液体は斜めにしたりひっくり返すとこぼれるんだよということを何度も伝えて、斜めになりだしたら気を付けてと注意します。
でも、やっぱりジャーッとなってしまうので、こぼしても被害が最小限になるようにいつも小さいボトルに少しだけ液を入れて手渡していました。
どうしてもこぼしてしまうのが気になるようなら、手作りでこぼれないケースを作ってあげるといいかも。
ネットで「ペットボトル しゃぼん玉 こぼれない」で検索するとたくさん出てきますよ。
ただ、液体はこぼれるものだと学ぶのも大事なこと。できるなら、汚れても大丈夫な服装で楽しみましょう。
しゃぼん玉遊びで楽しく子供の発語を促そう
私が小さい頃は自分でしゃぼん玉液を作ってストローの先をハサミで開いて自作していましたが、最近は100円ショップにもいろいろ売っていて恵まれてるなぁ~と思います。
手で持って大きなしゃぼん玉を作るやつとか、ボタンを押すだけで出てくるやつとか・・・。
いろいろ遊んでみましたが、結局やっぱり昔ながらの普通に吹くやつが一番訓練になるし長く楽しめるような気がします。手の動きで作るやつも楽しいけれど口元の筋肉は鍛えてくれないもんね。
ふたつくっつけて雪だるまにしたり、大きなしゃぼん玉の中に小さいしゃぼん玉をたくさん吹き入れたり。割れないしゃぼん液を自作したり。あっという間に上手にできるようになります。
最近は療育先では色をつけたしゃぼん液で行うバブルアートも行っているようです。
しゃぼん液に水彩絵の具で色をつけて紙に向かって吹きます。紙の上にしゃぼん玉が落ちると綺麗な輪ができて素敵なんです。
晴れた日はもちろん、雨の日は窓から飛ばしたり。ご近所のお洗濯物のほうへ行かないように気を付けながら気軽にできる療育「しゃぼん玉」。
発語を促したいお子さんや口腔機能を強化したいお子さんにおすすめです。
★☆ 自宅で療育シリーズ ☆★
コメント