先日、子供とカードゲームで遊んでいた時のことです。子供が負けて、大泣きしてしまいました。
これまで何度も勝ち負けへの拘りや白黒思考による、負けへの恐怖のことを書いてきましたが、やっぱり今でもコントロールできません。
今回は子供の勝ち負けへのこだわりと、それに伴う癇癪への対処を私なりに考えてみたいと思います。
勝ち負けにこだわりすぎる
子供は負けることが嫌いです。ゲームは全て勝ちたいと思っているし、負けそうになると怒りだしたりズルしようとするし、実際に負けると大泣きします。
以前の負けたくない!の記事はこちら。しかも、うちの場合は負け=失敗という感覚(白黒思考)があるようです。
親としては、自分が勝つと誰かが負けるという話も毎回するし、ズルして勝っても本当の勝ちではないし、卑怯な手は使ってはいけないとも言い聞かせます。でもやっぱり負けるのイヤ…の繰り返し。
そんなに負けるのが嫌なら勝ち負けのあるゲームをしなければいいと思うのですが、本人は勝つことは好きで勝ち続けたいので勝負しよう!と挑んできます。親としてはすごい面倒くさいです。
子供はどんな時に癇癪を起すのか?を考えよう
子供の癇癪を起こす様子を眺めていると、いくつかの原因が思い当たります。
子供はゲームに負けた時「負けたのが悔しい!」と泣きます。でも、泣かない日もあるんです。(ほぼ毎回泣くけど、たまに負けてももう一回やろう!と前向きだったりもする)
癇癪を起こす時と起こさない時の違いって何かな?と考えてみると、泣くのは人間の根本的な欲求が満たされていない時かなと思いました。
- 眠いから機嫌が悪い
- お腹が空いたから機嫌が悪い
- 疲れているから機嫌が悪い
- 親にかまって欲しい(寂しい)から機嫌が悪い
子供の怒りの器の中にこういう根本的な原因があって、そこに「ゲームに負ける」などの要素が加わると、普通なら平気な場面でもすぐに器から怒りが溢れて癇癪となるのかもしれません。
眠くてもともと少しイライラしていた時に、負けて我慢できなかったという事でしょう。
私の場合ですが、大人だけどお腹が空くと悲しくなったりイライラします。でも、大人なので「あぁ、お腹空いてるからイライラしてるな…」と自分で気付いて何か食べて対処します。
子供は自分で気付いて対処ができないので、怒ってしまうんだなぁ…。そう考えると、理不尽な事で子供に突っかかってこられても少しだけ落ち着いていられませんか?
できるだけ根本的な原因をなくそう
小さい子供なら親がある程度、睡眠時間や食事を管理することができます。たっぷり睡眠や食事を取れるように規則正しいスケジュールで生活しましょう。
そうすることで怒りの器が溢れるのを少し遅らせることができます。
うちの場合、長時間スマホやタブレットでゲームや動画を見ると、脳が疲れるので癇癪を起こしやすい気がします。大人も長時間プレイしたら頭が痛くなったりしますよね。あれ、いけませんね。
親に相手をして欲しいという欲求がある場合、癇癪を起こすと親が相手をしてくれる(言う事を聞いてくれる・こちらを見てくれる・話をしてくれる)と誤学習しているかもしれません。
親が一緒になってイライラしたり、子供と言い合いになるのは避けましょう。誤学習してしまうと毎回同じことを繰り返すようになります。そうなると親も大変ですから。
そういう場合は、子供のイライラに同調して親もイライラしないように、子供が癇癪を起こしたら落ち着いてクールダウンさせましょう。トイレとかも一人になれるのでいいと思います。
うちの場合は2階に行ってひとりでいる時間を与えています。子供によってベストな方法は様々ですが、落ち着ける部屋・落ち着ける物などを探してみるといいかも。
- 規則正しいスケジュールで睡眠・栄養面を親がサポート
- 脳が疲れる状態にならないように配慮する
- 安心できる場所や物を決めておこう
- 誤学習しないように親は一緒にイライラせず、冷静に対処
- イライラしているなと思ったらクールダウンさせる
怒らないより、対処が上手にできるようになろう
気持ちの切り替えなんて、大人でも上手にできる人は少ないですよ。怒らないなんていう事も難しいですよ。大人だって難しいんだから、子供なんて当たり前ですよ。
怒らないことはできないと思うので、怒っても自分で対処できるようになればいいんです。まぁ…難しいことですけど。
子供は自分で怒ってるとか疲れてるとか、そういう事に気付けません。目の前の「負けた」ということはわかってるけど、もともと自分の中にあった怒りのタネには気付いていないんです。
なので、子供が怒り始めたなと思ったら、親がクールダウンできるようなことに誘導したり、落ち着ける物を手渡してあげましょう。
そして予め、怒っていない時に「イライラした時や負けて悲しくなった時は、ベッドに寝転んでゆっくりすると元気になるよ」など、対策をアドバイスしておき、実践できるようにしましょう。
気持ちを吐き出せるのは親だけの場合も…
これはうちの子のタイプだけだと思うのですが、こういう風に負けて癇癪を起こすのは母親の前だけです。外ではやりません。
外でしないならいいじゃないかと思うかもしれませんが、こういう子はそれだけ自分の中に怒りの感情を溜め込んで我慢している2次障害(うつ・不登校)になりやすいタイプです。
気持ちを出せる相手が私だけの場合、それをダメと言ってしまうのは怖いです。誰にも気持ちを出せない辛い思いをさせることになってしまいますから。
けど、ずっと母親が気持ちの受け皿でいることはできないので、自分でコントロールできるように対策を教えていくことが大切なのかなーと感じています。
勝ち負けよりも過程を褒めよう
最近、園もお休みで自宅にずーっといるので、毎日ゲームに誘われます。負けて泣くのを繰り返していますが、昨日はちょっといつもと違いました。
勝ち負けのあるゲームをする前に「楽しいゲームをするんだから、勝っても負けても泣かないようにしようね。」と約束しました。
結局負けて泣きそうになり、ぐっと堪えて…結局泣いたのですが、負けが確定した瞬間に子供を「あそこであのカードを当てたのすごかったね!」と褒めてみました。
すると、「うん。あれは~だったから解った!」と、泣きながら笑ったりしていました。負けても褒められる部分を褒めてあげると、負けたという点にだけ集中してしまわないのでいいようです。
いつもは勝つまでやり続けるのですが、昨日は負けたままでも褒めてもらえて気持ちが落ち着いて、切り替えができたようでした。
まだまだ今後も泣くと思うけれど、繰り返すうちに自分で切り替えられるようになっていけばいいなと思います。
ちなみに子供が毎日挑んでくるゲームはこちら。遊びながら論理的思考力が身につくアルゴです。ちょっと頭が良くなるかどうかは謎ですが、面白いので子供は好きらしいです。
何が素敵って、勝ち負けが2分くらいでつくのが良いです。何度でも勝ったり負けたりできます。相手の持っているカードを全部当てられたら勝ちというシンプルなゲームで子供も覚えやすい!
他のボードゲームとかでもいいのですが、「もう一回!」となった時に1ゲーム30分~1時間もかかるものだと、親は付き合うのが大変です。
やめる時間に「もっとやりたい」と言われた時や、「もう1回やりたい!」と言われた時にも親の負担が少なく、「じゃああと1回やったらお片付けしようね」と言いやすいのでおすすめ。
小さい子向けにカードがブロックになって更に簡単になったものもあります。こちらはブロックになっているので、立てられて小さい子でもゲームが進めやすいですよ。
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