勝ち負けへのこだわり:飽きるまで勝たせるとどうなる?の続き

親が無意識に勝ち負けにこだわっていた 日々のこと

先日、子供の勝ち負けへのこだわりで「飽きるまで勝たせてみる」ことにしたという記事を書きましたが、今回はその後の話を書きたいと思います。

飽きるまで勝たせてみた結果…少しずつこだわりが減ってきたような感じです。

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勝ち負けへのこだわり対処法として、飽きるまで勝たせてみる

先日記事でも書きましたが、うちの子は勝ち負けへのこだわりが強くて負けると癇癪を起こすのに困っていました。

書いたうちの子の勝ち負けへのこだわりについての記事はこちら。

子供の勝ち負けと癇癪とクールダウン
うちの子は勝ち負けにこだわりがあって、負けると癇癪を起こすのですが、その原因とクールダウンの方法を考えてみました。
子供の勝ち負けへの対策を考えていたら、自分が拘ってたことに気付いた
子供の勝ち負けへの執着の対策を考えていたら、自分が拘ってたことに気付きました。今後は飽きるまで勝たせて、勝ち負けへの執着を少なくしていこうと思います。ただ、私のメンタルも考えて「得点表」を導入しました。

いろいろと試行錯誤した結果、ネットで見た「子供を飽きるまで勝たせてこだわりを減らす」という方法を実践中です。

子供の頃に満足するまで勝った経験を積むと勝ち負けへのこだわりが少なくなり、成長してから「ここは譲って負けてあげよう」という気持ちが芽生えてくるのだそうです。

子供とのゲームなど勝ち負けが存在するものにトコトン負ける方法なのですが、その時に「母親である私も無意識に勝ち負けにこだわりを持っている」という事も意識するようにしました。

  • 子供が勝ち負けに執着しなくなるまで負ける
  • 小さな子供相手に手加減して負けてあげるのは普通のこと
  • 「教育的に、勝たせ続けていいの!?」と疑問に思い始めたら、自分が執着してるかも
  • 自分も勝ち負けへの執着を持っていると認識して考えを改める
  • 万が一、子供が負けて泣いてしまったら、子供の気持ちを肯定してあげる

負け続けてると「勝たせてばかりでいいのかな?」などと考え始めてしまうので、そういう考えが芽生えてきたら「あ、無意識に負けたくないと思っているな」と改めるようにしました。

あと、負けて泣いてしまった時は「子供の気持ちを肯定してあげる」という点も気を付けました。

子供が泣いたら抱きしめて「負けて悔しかったね。勝ちたかったね。」と、言葉でしっかり伝えます。すると、子供は理解されているという気持ちになって、すぐ落ち着くようです。

勝たせ続けて現れた、子供の変化

勝たせるようになってそろそろ1ヶ月。短い期間ですが、子供はびっくりするほど変化しました。

  • 園で勝ち負けのあるゲームに積極的に参加するようになった
  • 勝ち負けのあるゲームで機嫌が悪くなったり癇癪を起こさなくなった
  • 負けてしまってもすぐ気持ちを立て直せるようになった

勝ち負けのあるゲームを積極的に楽しめるようになった

確か先生の話によれば、1ヶ月前まで子供は園のお友達がトランプやオセロなど勝ち負けのあるゲームをする時、「私は見てる」といって参加していませんでした。

興味はあるし本当はやりたいけれど、負けることが嫌なので最初から参加しなかったようです。

それが、先日先生からのおたよりで「積極的に参加して楽しんでいる」というお話を聞くことができました。たくさんのお友達と勝ったり負けたりを楽しんでいるようです。

うちの子の場合、以前からお友達とのゲームで負けても癇癪は起こさないタイプ(悔しいなどの感情は母親の前でしか出さない)だったため、もともとトラブルはありませんでした。

でも、「負けるのが嫌だから参加しない」から成長して「積極的に勝ち負けも楽しめる」ようになったのは、子供にとってはかなり大きな変化だと思います。

自宅で負けてもあまり癇癪を起こさなくなった

自宅でも頻繁に勝ち負けのあるゲームをしますが、私が自分の勝ち負けへのこだわりに気が付いたことで、子供をスムーズに勝たせることができるようになりました。

そうすると子供は負けないので、自宅で癇癪を起こすことも少なくなり、親としてはかなり負担が軽減しました。

単純に負けないから癇癪を起こす機会が無いというのもありますが、負けた時もそこまで癇癪を起こさないのです。肯定的な声かけのおかげでしょうか。

ただし、これは私とゲームした時だけに限られています。

先日、お父さんがゲームに加わった時は負けてかなり泣いていました。(たぶん、お父さんは躊躇なく子供に勝とうとするので悔しかった模様)

お父さんに「負けたからといって泣くな(子供を否定する言葉)」と言われたりするのも嫌だったようです。

お父さんの態度を見ていると、あぁ、私も以前(自分のこだわりに気付いてなかった時)はこんな感じでしつけのつもりで子供の心を傷つけていたんだな…と思いました。反省です。

お父さんも自分のこだわりに気付いて対応を改めてもらいたいのですが、聞かないだろうなぁ…。

昔から、子ども相手には手加減して勝たせてあげるのが普通ですよね。

私もお父さんも、子供の頃に勝たせてもらえずに、勝ち負けへのこだわりを手放せなかった人間なんだということなのかもしれません…。

負けてしまってもすぐ気持ちを立て直せるようになった

たまに私がうまく負けられなくて子供が負けてしまうことがあっても、笑って次のゲームへ気持ちを切り替えられることが多くなりました。

負けた時は一瞬悲しそうな顔をするし、負けたくなくて途中でズルしたりもするんですけど…それでもすぐに切り替えて次のゲームを楽しめるようになってきています。

(子供の性格上やらないと思うのですが、一応、他の人やお友達とするときはズルしないことは言い聞かせてます)

これまではゲームに負けるたびに癇癪を起こして大変だったけど、最近は本当に減ってきました。

こうなってくると、なんで私は今まで子供に負ける体験をさせようとしたり、負けて悲しい気持ちになった子供に追い打ちをかけるような言葉をかけていたのかなぁという気持ちになります。

私の無意識の勝ち負けへのこだわりのせいで、子供には悲しい思いをさせてしまいました。

「飽きるまで勝たせ続ける」は、うちの子に向いてた

絶対勝たせてもらえる場=お母さん」が定着するにつれて、子供の勝ち負けへのこだわりは少しずつ減ってきたような気がします。

もともとお友達との間に問題を起こす子ではなかったですが、私との関係が定着してからは、お友達との間でも積極性が出てきてのびのびと生活できているような感じです。

私もこれまでは子供とのゲームが(というか癇癪が)苦痛だったけれど、すっかり楽しめるようになったし気持ちもだいぶ楽になりました!

勝ち負けへのこだわりと一言でいっても、怒り出して手が付けられなくなる子や暴力的になる子など、子供によって表現はさまざまです。

外では自分の気持ちをうまく表現できずに自宅で爆発してしまう、うちの子のようなタイプには「飽きるまで勝たせ続ける」は向いているんではないかと思います。

ただ、忘れてはいけないのですが、子供に大人並みの対応を求めてはいけないんですよね。

大人は自分と同じように勝っても負けても怒らず、ゲームを楽しめるようになって欲しいと子供に対して思います。でも、そんなことは難しくて当たり前。

大人となった自分も、無意識に勝ち負けへのこだわりがあるなと気付いたのですから、子供がうまくできなくても仕方ないです。

親が無意識の勝ち負けへのこだわりを手放すことで、子供とのゲームに付き合うのも楽になるし子供にもいい影響が出るのでおすすめです。

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