先日、子供と登園途中のことです。同じクラスのお友達数人が、園庭から子供に向かって手を振ってくれました。
「○○ちゃーん!おーーーーい!!」という元気な声に、私はとっても嬉しくなって手を振ったのですが(その子達は私ではなくうちの子に振ってるんだけど)…。
突然の注目に、子供は恥ずかしそうに俯いた
急に声をかけられたことでびっくりしたのか、うちの子は恥ずかしそうに俯いてしまいました。
次の日からは、見つからないようにクラス帽はかぶらず(色ですぐ見つかる)、歩道でも私の影に隠れるように歩きます。
いやいや…。私ならお友達に声をかけられたら嬉しいし、お返事したいと思います。
でも、子供にとっては注目されるのが恥ずかしいのだそうです。手を振ったらいいよと言うと、小さく手を振っていましたが、言わないと無視なのです。声をかけてくれたお友達に申し訳ない。
挨拶をされるのも恥ずかしい
そういえば、うちの子は登園して靴箱のところでお友達に会って挨拶されても、ぎこちなく固まってしまいます。そして無視します(たぶん、無視するつもりはないが反応できない)。
どうして?と聞くと、恥ずかしいから…とだけ。以前からご挨拶できないという問題点はありましたが、やっぱり今も苦手そうです。
先生と行うお決まりのさよならのご挨拶(定型で前もって理解している)や、近付いてくるご近所の方への挨拶(挨拶しようと心構えができる状態)なら挨拶できるようになりました。
でも、急に走ってきてお友達が挨拶した(イレギュラー)場合や、油断している時に急に挨拶された場合はやっぱりできないのです。
発達障害児は挨拶苦手な子が多い
発達障害を持っている子供の場合、挨拶が苦手な子も多いです。
子供によって苦手な理由はいろいろあって、他人に興味がなくて挨拶の必要性を感じていない場合や、うちの子のように恥ずかしかったり、不安が強くてできない場合もあります。
挨拶ができないということは、コミュニケーションの最初の一歩から躓いているということ。挨拶は基本ですもんね。
挨拶しないことで他人と仲良くなれなかったり、相手に誤解されたりしてしまいます。
だいたい2歳から3歳くらいの時に、親としては挨拶くらいは…と一生懸命練習させたりするのですが、なかなか改善できずにいるうちに、子供も挨拶に対して苦手意識が芽生えることもよくあります。
うちの場合は「挨拶は無理にさせないで、親が挨拶する姿を見せるのよ」と言われていたので、無理強いはしていませんでした。
でも、やっぱり今になっても苦手だし、場合によってはできないんです。難しいなぁ。
聞こえているなら態度で示そうね
とはいえ、実は私も大人になった今でも挨拶が苦手です。視線が自分に向くのが苦手なんです。
でも、もう大人なので挨拶されればちゃんと返すし、子供の手前、きちんとしなければと思っています。
なので、子供には「態度で聞こえているよと伝えよう!」と言っています。
無視したい訳じゃないんだよね?
挨拶、口で言うのが苦手だったら手を振るだけでもいいんだよ。
ちゃんと聞こえているよという意味で、手を振って挨拶すれば
相手は嬉しくなると思うよ。
わかった…。
とりあえず、挨拶がちゃんと伝わっていることが相手にも伝えられれば、無視しているとは思われません。
手を振るだけでは本当は良くないのだけれど、スモールステップで慣れていかなきゃね。
挨拶が苦手なのではなく、視線が自分に向くのが苦手なのかも?
私と子供はかなり似ています。自分がどうして挨拶やおしゃべりが苦手なのかな?と、冷静に考えてみると、なんとなく「自分に向く視線が苦手」なのでは?と思いつきました。
挨拶が苦手というよりも、相手の視線が自分に向くと心が焦ってプチパニックを起こします。何を喋ればいいのかわからなくなるし。
自閉症スペクトラムの受動型の特徴に「表情や話しぶり、視線などから相手の気持ちをくみ取ることができない(空気が読めない)」というのがあります。
あれ、私の想像では、「目線が合うことが苦手だから顔をあまり見ない→相手の表情やサインを見逃す→気持ちを汲み取れない」となるのだと思います。
テレビや映画を見ていると、表情を見逃したりしないので登場人物の気持ちもある程度解るのです。でも、実際に人と話をする時には、できるだけ目線を合わさないので見逃します。
多分、子供も私と同じで、自分をじっと見る視線が苦手なのかもしれないなぁ。
最近、園へのお迎えなどで、自分がどのくらい他のママさん達の顔を見ているかを意識して確認するようになりました。
そうしたら、全然というか、まったく見ていませんでした。笑って挨拶はするんですよ。でも目線は合わせません(自分のことなのにな…)。
あー。そうかぁ…と思った瞬間でした。目線を合わせる練習をしてみたら、私の人見知りもちょっとは変わるのかな?ちょっと自分で実験してみたいと思います。
コメント