小学1年生のうちの子は不安が強いタイプです。
不安が強いとはいっても切り替えは早いほうなのでまだ軽いほうなのだと思いますが、年長の頃から将来のことに不安を感じているような言動をすることが増えました。
不安が少しでも解消される本がないかなと調べていたら、去年は「なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えて欲しい大切なこと」が話題になっていたと知りました。
読んでみたら…ほほー。子供に知っててほしいことが本当にてんこ盛りだったのでご紹介したいと思います。
「なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えて欲しい大切なこと」
「なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えて欲しい大切なこと」は、2020年3月に発売された小学校高学年から中学生くらいまでを対象とした本です。池上彰さんが監修しています。
不安が強い子は将来が見えなくて不安になるようなので、将来やりたい仕事や目標が見つかれば前向きにいけるかなと思って購入しました。
うちの子は「将来どこまで行ったらゴールなの?」と泣くような子ですから…。

職業を選択するために世の中の仕組みが解説されている本だと思って読んでみたのですが、最後まで読んでみて「それだけじゃなかった!」とびっくりしました。
この本の良いなと思ったところ
「なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えて欲しい大切なこと」は、いいなぁと思うところがたくさんありました。
- 全ページに読み仮名がついている
- マンガと解説でわかりやすい
- 絵がやさしくていい
- 仕事に対する考え方を教えてくれる
- 将来なりたいものの見つけ方が書かれていた
- 人生を幸せにすることに重点をおいている
まず、うちの子は小学1年生なので全ページに読み仮名が入っているのはすごく嬉しいです。内容が理解できるかは別として、自分で読めるほうが子供は読もうという気になりますしね。
マンガと解説が各章ごとにあって、文章ばかりのものよりもとっつきやすかったかな。解説のイラストもかわいくて好きです。
読む前は職業をたくさん紹介するのかなと思っていましたが、自分がやっている事以外は全部誰かの仕事で、誰でも誰かに助けられて生きているという言葉もいい。読んでハッとしました。
熱血な「夢を実現しよう!」的な職業紹介ではなく、「自分が幸せになること」に重点を置いているのも好感が持てました。
第1章から第5章までもすごくすごく勉強になったのですが、私が一番びっくりしたのは第6章の「いまあなたたちに伝えたいこと」に、子供に知ってほしいことが詰まってたからです!
「第6章 いまあなたたちに伝えたいこと」がすごい
第6章の「いまあなたたちに伝えたいこと」では、主に人生についての考え方が掲載されています。
- 勉強はなぜするのか?
- 学歴が全てではない
- 学校に行かなくても生きていく道はある
- コミュニケーション能力が大事
- 自分の人生に向き合おう
- 失敗しても大丈夫
えっ。こんな大事なことばかりが簡潔に語られてて、そしてわかりやすい!
勉強は将来の選択肢を広げるためのものって、親が説明しても子供の心にはあんまり響かないんですよね。本で読んだほうがストンと心に落ちるかもしれません。
逆に勉強ばかりしていても、将来自分に合った仕事を誰かが紹介してくれる訳ではないっていう言葉も重い!自分の将来は自分で考えなきゃいけないんですよね。
学校に行けなくても絶望する必要はないよ。自分のやり方で前に進めばいいよ。っていうのも、なかなか親は言うのに勇気がいる言葉です。
大人は「いい子」を望むけど、自分の人生は自分で決めなきゃいけなくて、正解はない!って書かれてました。
親としては耳が痛い部分も多く、子供の人生は子供のものだと改めて強く思いました。
どんな職業につくかより、どんな人生を歩むかを考える本
うちの子にはまだ内容は少し早いかなと思いますが、大事な事がぎっしり詰まっていて面白かったです。今はまだ早いかもしれないけど、興味が出たら読めるように本棚に入れました。
子育て本とか1冊読むとだいたいひとつ「いいな」と思う考え方に出会うけど、この本はぎっしりです。
あー、これは自己肯定感のことだなぁ…とか、失敗した時の考え方とか、コミュニケーション能力はひとまず重要な2点だけ気を付けてればいいよ!とか。
うちの子に大事な部分がいっぱいで勉強になります。
しかも、本の最後には興味を持ったことを更に深く知ることができるように、おすすめ本も紹介されています。職業紹介本でなく、この本を最初に買ってよかった。
私がもし子供の頃にこの本を読んだら、これからの将来のことを考えてワクワクしたかもしれません。
将来が不安で泣くうちの子が、ワクワクする自分だけの未来をえがけるといいなと思います。
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たったひとつだけ気になる点があるとすれば…背表紙に本の題名が無いところです。
うちの子は本のカバーが苦手なので本棚に入れる前に帯とカバーを外すのですが、この本には題名が表紙に書かれているのみです。背表紙に題名書いてて欲しかった…。
デザイン的にわざとなんだと思うけれど。これだとうちの子は手にとらないのです。残念。
仕方ないので、子供に認知されるまでは敢えてカバーをつけたまま本棚に入れておこうと思います。
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