感覚過敏?:急に大きな音と光ながら回転しだす駐車場の回転灯が怖い。

急に鳴り出すのはびっくりして怖い

最近、子供に新たな苦手なものが出てきたのでご紹介します。それは駐車場で車の接近を知らせる回転灯。急に「ピコーンピコーン」と大きな音で鳴りながら回転しだす回転灯が怖くてたまらないようです。

予想できない物事が起こるのが怖い

子供は不安が強いほうなので「急に動き出す」「急に大きな音が鳴る」などが苦手です。飛び上がるほどびっくりしてしまうのです。先日、立体駐車場に車を停めて店内まで歩いて行く途中のことです。丁度子供のすぐそばで回転灯がグルグル回り「ピコーンピコーン!」と大きな音で鳴り響きました。子供は飛び上がって驚き、泣いてパニックになってしまいました。

今まで遠くで鳴ったことはあったのですが、すぐ近くで急に鳴りだしたのは初めて。なので、すごく驚いて「回転灯=怖い」となってしまいました。それからは怖い思いをした駐車場のある店舗に行くことは拒否。歩いているときに回転灯を見付けると何時鳴り出すかわからない恐怖で私にしがみついてきます。

それまでは気にもとめていなかった回転灯ですが、子供がこうなってしまうとしょっちゅう「こわい!」と言って抱き着いてくるので困ります。確かに急に頭上で鳴り始めたのは私もびっくりしたので子供の気持ちもわかるんですけどね。回転灯を見付けるたびに抱き着かれていると駐車場と名の付く場所には必ずあるし街を歩くと駐車場も多いので・・・こんなに回転灯が溢れているのか!という気持ちになります。

怖い思いを一度したことでトラウマになっているんだろうなぁ。苦手なことに慣れろというのは難しいので、なんとか苦手なことを自分で(私がいなくても)対処できるようになればいいなぁ。

自分で苦手に対処する方法を教える

うまくいくかはわかりませんが、まず、私に抱き着かなくても自分でなんとか苦手を我慢できそうな提案をしてみることにしました。いつものように街で歩いているときに、子供が前方に駐車場の入り口と回転していない回転灯を発見。「こわい!」と言って抱き着いてきました。

私はしゃがんで子供と同じ目線にしてから、子供が安心するようにぎゅーっと抱っこして言いました。

私 「あれがこわいの?」
子 「ぐるぐるが怖いの!」
私 「そっかー。そういう時はね、反対を見てみないようにするんだよ。ほら、お母さんが指を差すほうを見て。怖いのがある方は見ないのよ」
子 (言われたとおりに道路の反対側を見ながらそろそろと歩く)

私 「見てない?大丈夫?見なければ怖くないでしょ?」
子 「ピコーンもこわいの!」
私 「急に音が鳴るもんね。びっくりするよね。そういう時はお手々を耳に当てるのよ。そうしたら音が小さくなるからね」
子 (急いで耳に手を当てて駐車場前を中腰で通り過ぎる)

私 「もう通り過ぎたよ!大丈夫だったね!」
子 (ちょっと嬉しそう)

子供は今まで回転灯を通り過ぎるまでは私に抱っこされていないと安心できない様子でしたが、この時は自分で歩いて通り過ぎることができました。

今でも立体駐車場に入るたびに「ぐるぐるは?鳴らない?」とまわりを見回して回転灯の有無を確認するし、街で出会うとやっぱり抱き着いてきて抱っこをせがまれますが、そのたびに対策を話して一緒に通り過ぎるようにしています。

何度も繰り返すうちにひとりでいる時に回転灯に出会っても、頑張って通り過ぎることができるようになればいいな。だって、いくら苦手だからといって出会うたびに駐車場やその周辺でパニックになっていたら、最悪車との接触事故を起こしてしまいかねません。何度も対処法を教えて自分でできるようになれば、落ち着いていられるようになると思うし。

あ。回転灯と似たようなもので急に踏切が鳴り出したとか急に店内放送が鳴り出したとかで、びっくりした様子が子供にみられたときは咄嗟に「わ!今、びっくりしたね!急に音が鳴ってびっくりしたねぇ!アハハ!」と子供に笑ってやります。そのままだと「驚き=怖い」に結びついてしまうので、小さいことは笑って面白かったことにしてしまうようにするのです。びっくりしたけど大丈夫!と思えるように。

発達障害と感覚過敏

発達障害児は感覚過敏を持つ人が多いとききます。感覚過敏というのは五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)が過敏なこと。大きな音が苦手だったり、まぶしい光が苦手だったり、舌触りが苦手で食べられないものがあったり。逆に感覚鈍麻(感じづらい)というのもあります。内容は人それぞれで過敏の度合もさまざまなので一概には言えませんが、感覚過敏は治らないと言われています。

なので、さまざまな過敏と上手に付き合うというか共存していくというか。苦手な事柄を知ってそれに対応できるように準備したり環境を整えることで、パニックを抑えたりコントロールしていくことが大事です。

感覚過敏の対処法

  1. 原因となる場所へは近づかない。苦手な物は取り払う。苦手と出会ったら距離をとる。
  2. 苦手を軽減できるグッズ(耳栓、サングラス、マスクなど)を常備する。
  3. 苦手を自分で理解して心構えをする。

生活の中で苦手なものにしょっちゅう出会うと心が落ち着かないので、できるだけ安心して生活できるように自分の生活スペースからは苦手を取り払うと落ち着きます。注意していても苦手なものと出会ってしまったら、迅速に距離を取ってください。

苦手なものと出会ってしまった際に役立つグッズを見付けて携帯するようにしましょう。持っていることでお守りになります。

苦手なものがある場所へどうしても行かなければいけない時は、心構えをします。子供なら「今から○○に行くよ。回転灯があるけれど、耳をふさいで見ないようにすれば大丈夫だよ」と伝えます。心構えをしていて出会うのと、急に出会ってしまうのとではパニック度合が違います。

 

療育先のお子さんを見ていても本当にそれぞれ苦手なものが違って、発達障害といっても内容はいろいろなんだなぁと感じます。人にはなかなか理解されづらい苦手(普通の感覚では「なんでそれくらいのことで?」と思われたりする)を抱えている場合は説明しても悲しい反応しか返ってこないことも多いのではないかなぁと想像してしまいます・・・。

あと、言葉で自分の状態(何が嫌なのか)をうまく伝えられない子供の場合、そのことが感覚過敏で嫌なのか、それともただの好き嫌いの嫌なのかが判断しづらいのです。うちの場合は本当にコレで、悩むことも多いのですが・・・どちらにしても上手にふたりで付き合い方を模索して苦手に対処できるようになればいいなと思っています。

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