あっという間に夏休みも終わり、気付けば運動会の季節ですね。2学期が始まってすぐに療育先で検尿がありました。
4歳のお誕生日前までオツムがとれなかったうちの子は、ずーっと検尿のたびに「今回はどうやって採尿しようか・・・」と頭をかかえていました。
オムツがとれたら悩みも消えた
うちの子は初めての事や知らないことを経験するのに躊躇するタイプです。
今回は初めてトイレで検尿カップにおしっこすることになるので「・・・いや!(知らないことは不安)」と言われてしまわないかドキドキしながら、子供に検尿グッズを見せました。
検尿について説明して不安を取り除く
まず、折り紙みたいな検尿カップ(茶色の折り紙のようなやつ)を見せて、指示通りに折りコップを作ります。
そして「このコップにおしっこするんだよ~。そしてこの容器に入れるの」と説明。
最初は不安そうな顔で聞いていましたが、ひととおり説明を終え「幼稚園に行くまでにおしっこしたくなったら教えてね」と伝えると「やってみる!」と早速トイレへ。
出来なかったらそれでもいいよと安心させる
子供が便座に座ったところへ私がコップをセットして待つことにしました。
子供はいつもと違うことに緊張したのか「・・・出ないかも。出ない・・・。やっぱりやめる」と便座を降りようとしましたが「いやいや。出なかったら出なかったでいいんだよ。でももうちょっと座って待ってみようよ」と座らせました。
雑談して楽しい雰囲気で取り組む
「ちょっとコップが気になって緊張しちゃうよね~。おしっこってコップに入れたらどのくらいなのかなぁ。たくさん出たら溢れちゃうかな~。フフフ。」などと適当な事をおしゃべりをしていたら、子供も緊張がほぐれたのかすぐおしっこをすることができました。
なんだ。簡単だった・・・。オムツがとれたら検尿ってこんなに簡単なのか。
オムツの時の検尿の憂鬱は一体何だったのか
子供がオムツの間、療育先での検尿や病院での検尿があるたびに「うまく提出できるだろうか」と思い悩んできました。
採取できずに再提出になるたびにがっかりしてたなぁ。
★検尿に思い悩んだ記事★
提出期限があることや、採尿できるまで帰れないような事態(溶連菌検査のとき)になったときは本当にひやひやするよね。
しかし今回はオムツもはずれていたのでスムーズに採尿することができました。良かった。
採尿のために私が何かしたという訳でもなく、オムツはずしのための秘策もこのブログにはありませんが、とにかくうちの場合は時期(本人の意思でオムツ卒業)が来たことですっかり両方とも問題解決ができました。
採尿はみんな悩んでるようです
うちのブログで採尿記事(?)は人気でよく検索でいらっしゃる方が多いのです。トイレトレも。
私もしょっちゅう検索してたくさんの記事を読み漁って解決の糸口を探したひとりなので、検索でいらっしゃったお母さんのお気持ちよくわかります。
いろんな方法を試しましたが、やっぱり子供ってそれぞれタイプが違うのでなかなか「コレ!」という方法を見付けられず「もうどうとでもなれ(やけっぱち)」と諦めていたら、ある日「ワタシ明日からパンツになる」と子供が言い出しました。
★トイレトレのことばかり考えていた頃の記事★
あぁ、先輩ママ達がみんな「いつかははずれるよ」と言っていたのはこれのことか・・・と思いました。
当時先輩ママからその言葉を聞いたときは自分の子にそんな日がくるとは想像できず(「おとなになったらおむつやめる」と前の月まで言っていた)ただの慰めと思っていましたからね。
悩んでいるときはどんな言葉をかけられてもなかなか心にスーッと入ってこなくて、どんどん落ち込んでしまいがちです。
でも子供って知らない間にどんどん成長していて、ある日気付いたらあんなに悩んでいた問題がすっかり解決しているからすごい。
他にも挨拶ができないことやダンスが苦手で人前で踊らないことを心配していましたが、今現在はダンスも踊れるようになっているし挨拶も機嫌が良ければできます。
私が何かした訳ではなく、どちらかと言えば私は子供のまわりでひとり気をもんでいただけでなんの役にも立っていません。
そんなやきもきしている親の傍で、子供は知らないうちに日々成長して、気付けば問題は問題ではなくなっているんです。
そう考えると「あぁ、悩むだけ無駄なんだな」と感じます。
いや、悩むなって訳ではなく、やっぱり親としては心配だし気になるので悩むことを辞めなさいという訳ではなくて。
必死になって解決策を探したり、子供を追い詰めそうになるくらい悩んだりする必要は無いなぁと感じるのです。
悩んでも悩まなくてもたぶん子供はその子なりのスピードで成長して物事を解決していくんだな。
親は助けを求められたら手を貸してあげられるようにハラハラしつつ見守るしかないという事なんですね。
悩んでいることと周りの目を気にする自分
あと、私の場合なのですが・・・悩んでいることのうちのほとんどの事は周りの目が気になって追い詰められている事だと思うのです。
子供がどーとかじゃなくて、私の心の問題。
トイレトレーニングがうまくいかなくて悩んでいた時は、子供のオムツをはずせないという悩みよりも子供のトイレトレーニングをうまく進められずに周囲から「まだオムツなの?」と言われることに恐怖をおぼえていました。
「あら。もう大きいのにまだオムツなんだわ」と思われないように、オムツが見えないスパッツをいつも履かせていました。
子供もいろいろ言われて可哀想だし、私も母親失格と言われているようで怖かったです。
同じように挨拶ができないことよりも挨拶もできない(しつけがなってない)と思われるのが怖かった。
でも、うちの子の場合はきつく叱ってもできるようにはならない(できるようにはなるかもしれないけれど、自己肯定感は地に落ちる)のではないかと悩んでもいました。
そう考えると、どれもこれも子供の悩みというより親である私の悩みなんですよね。自分がそんな風に思われたくないということ。人の目を気にしすぎているということなんです。他人は実際にはそんなに人の事見ていないのにね。
命にかかわるかどうか考えてみると諦めがつく
最近、「困った・・・」と思ったときに子供を強く叱らずにすむ方法として「諦める」という方法をとっています。
もう、命に関わるかどうか考えてみて、それ以外の事は潔く諦めることにしました。「まぁ・・・死ぬわけじゃないからいいか・・・」という事です。
諦めも必要だと感じたパジャマ問題の経緯
例えば昨日のこと。
肌寒くなってきたので長袖パジャマを出してきて今日からコレを着ましょうと言ったところ、拒否されたんです。ちょっと鼻水も出てるし、風邪をひいているならあったかくして寝て欲しい。
うちの子は寝相もひどくてお布団をかけないタイプ(暑くなるとすぐ転がって出て行く)なので、できれば長袖パジャマを着て欲しかったのです。
でも子供はかわいくないからイヤと長袖もズボンも嫌がりました。ピンクだろうがフリフリレースだろうがかわいい猫柄だろうが嫌だそうです。
そして、パジャマではない普通のTシャツとスカートを持ってきて「これ着たい」と言い出しました。いや、それパジャマじゃないし。
「寒い恰好で寝ると風邪をひいて病院に行かなければいけなくなるよ」とか「これはお外に遊びに行く時に着る服だよ」とか思いつく限りの事を並べて説得しましたが、子供は聞かずに普通のTシャツとスカートに着替えてしまいました。あーぁ。
「もういいか。これでいいか。風邪をひいてもいいか。一応ハダカではないし、服は着ているからいいか。死ぬ訳じゃないからいいか・・・。」
厳しくしつけているお家のお母さんが聞いたら「こんな事くらい言う事を聞かせられずにどうするんだ」と言われそうですが、私は怒って無理矢理着替えさせることはしませんでした。
そのかわり「この服を着て寝たら夜中に寒くて風邪をひいてしまうかもしれないよ。どうしてもコレを着て寝たいなら、風邪をひいた時は嫌がらずに病院に行くしお薬もちゃんと飲むんだよ。」と念押ししておきました。とりあえず自分で決めたことを通すなら結果も考えておいてねってことで。
自分の意見を通した子供の様子
子供は自分の意見が通った事に満足した様子でしたが、親の言う事を聞かなかったという気持ちもどこかにあるようで、その後は言われないうちから「歯磨きするよ」と寝る準備をしたり、自らワークブックを開いてお勉強をしたりしていました。(いい子でいようとしてる)
親の言う事に文句も言わずに従う子はすごく良い子かもしれないし育てやすいかもしれないけれど、自分の意見をしっかり言える事も大切なことなのかな。
うちの子の場合、自分の気持ちをしっかり言えるのは家の中だけで外では黙ったままだったり人に譲ったりばかりしています。
以前「外では我慢するからお家では○○したい」と本人から言われたこともあり、ある程度は本人の意思を尊重するようにしています。
まぁ、風邪ひいたら「やっぱり長袖を着たほうが良かったね。次から気を付けようね」と言えばいいのだから。
そんな風に自分で納得した事は次からは気を付けているようなので、勉強だなぁと思う事にしています。
子供を意のままに操る親は正解なのか?
ほんとどうでもいい事だよ。半袖でも長袖でも。
でもそんな小さな事をも子供を誘導できないというか、言う事を聞かせることができない親というのはいかがなものかと思ってしまう訳ですよ。私が。
そんな風に思う反面、小さい頃から親にコントロールされて育った私は「自分の子供を意のままにコントロールしようとしているのではないか?」という気持ちもムクムクとわいてくるのです。
子供というのは今しか見えていなくて、未来を見据える力がまだ発達していません。
先の事を考えて行動を決めるというような事が難しいため、ある程度結果が見える事については親は小言を言いたくなるし見ていてやきもきするのだそうです。
あぁ、小言を言いたい。でも知らないうちに親の言うとおりにしか動かないようにコントロールするような事はしたくない。
なので、多少うるさいかもしれないけれど、小言を言いつつ「その方法だとこういう事が起きるかもしれないよ。」と注意を促し、そして心の中で「死ぬような事ではないからまぁいいか」と諦めるのです。
あー。本当に子供って親の言う事聞かないなぁ・・・。
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