そうだったのか!:あれは「ごっこ遊び」じゃなくて「再現遊び」だったのね。

おままごとが苦手です 気になる特徴
おままごとが苦手です

昨日、ちょっとネットで調べ物をしていたところ自閉症の特性を持っている子供特有の「再現遊び」という言葉を初めて知りました。

今まで不思議だなぁと思っていたことがすっきり納得できました。

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再現遊びってなに?

発達関係の質問でよく「おままごとなどのごっこ遊びをしますか?」というものがあります。

うちの子はおままごとなどは好きでよくやるので、ごっこ遊びはしていますと答えていました。けれど少しだけ不安に思っていた部分もあります。レパートリーが少ないのです。

広がりがあまりないというか、同じことを延々繰り返しているというか・・・。

再現遊びの特徴

  • 同じ映像を流すように決まったことを忠実に繰り返す
  • 相手の反応によって変化しない(流れが決まっているから)

実は私もそういう遊びが苦手なほうなので、私が上手に相手をしてあげられないから遊びが膨らまないんだなぁと思っていました。

あぁ、これって特性だったのか。どおりで苦手だなぁと常々思っていたはずだ。

再現遊びは相手の反応によって変化しない

うちの子はとにかく「○○って言って」「これを持って!」「ここに置くんだよ」と、指示してきます。

少しでも違うと怒られて修正されます。面倒くさいのでハイハイと言いなりになってしまっていました。

こだわりがあるのかなぁ・・・とだけ思っていたのですが、あれは子供が頭の中の映像を再現して遊んでいたということなんですね。

子供がやっていたのは「ごっこ遊び」ではなく「再現遊び」だったんです。

映像や音声を再生するように、決まったことを繰り返す遊び。それが再現遊びです。

一緒に遊ぶ相手にも忠実に再現することを要求するので普通のお子さんと一緒に遊ぶとモメてしまいます。

相手の反応によって変化しないのが再現遊びの特徴です。

「ごっこ遊び」と「再現遊び」の違い

わかりにくい「ごっこ遊び」と「再現遊び」の違いはどんな点でしょうか。ぱっと見ただけではわかりにくいのですが、一緒に遊んでみるとよくわかります。

ごっこ遊びと再現遊びは判断しづらい

「ごっこ遊び」のほうは何かになりきる遊びです。

おままごとであれば家族の真似をして誰かになりきって遊びます。ヒーローになりきったり、お姫様になりきったり。

だから一緒に遊ぶ相手の反応に合わせて変化したり発展していくのが特徴です。

私が子供とやっていたのは「再現遊び」で、児童館などで上手だなぁ・・・と見ていた親子のおままごとは「ごっこ遊び」だった訳です。

だから広がらないなぁ・・・と思っていた訳ですね。たぶん子供だけでなく私がやっていたのも再現遊びかも。

だって私も子供の頃からおままごと系の遊びが苦手であまり楽しかった記憶がありません。ふたりで再現遊びをやっていたのかぁ・・・。

親とふたりで遊んでいる場合は更に判断がつきにくい

親と子供が1対1で遊んでいると子供に譲ることも多く「これして!」と言われれば言われたとおりにやってしまいます。

そのほうが子供がご機嫌に遊んでくれるのでそういう流れになりやすいのです。

再現遊びかごっこ遊びかの判断はなかなか難しく判断がつきにくいのですが、子供同士で遊ばせるとわかりやすいです。

うちの子は他のお友達が思い通りに動かないので困った顔をして固まってしまいます。

親に対してのように「これして!」とお友達には強く出ることができず、黙って「もう帰る」と言い出して帰ってしまったことも何度もあります。

私はそれは一緒に遊ぶことに慣れないだけだと思っていたのですが、本当は自分の再現遊びが邪魔されることに我慢ができない状態だったんですね。

当たり前ですが、一緒に遊んでいても他の子は自由に遊ぶので言うとおりに動いてくれません。

子供にとっては、子供が監督でお友達が出演者(しかも言う通りに動かない)って感じでしょうか。

こういうのが後々お友達とのコミュニケーションで問題になってくるんだな。すごく納得できました。

再現遊びだと判ると納得できること

だから子供と遊ぶと同じセリフしか使わないのか。いつも同じシチュエーションなのか。そして違う事をすると怒られるのか。

療育先の先生の真似やお友達の真似を完璧にするのは「再現遊び」のひとつだったのか。どうりで勝手にセリフを変えると「先生はそんな事は言わない」と怒られたのか。

絵本のセリフを日常で使って絵本の流れに沿ったレスポンスを期待する(うんとこしょーどっこいしょ♪(と子供が言う)⇒なかなかかぶは抜けません(と親が言うのを期待した目で見てくる)。とか)のも再現だったのか。

「ごっこ遊び」には想像力が必要

うちの子は不安が強いと常々思っています。

この不安が強いというのは、先の見通しが立てづらいから不安になるんではないかと思います。

よくわからないから不安。新しい事は不安。ちょっといつもと違うことがあると不安。・・・うまく先が想像できないから不安ってことです。

これって想像力が乏しいってことじゃないかな。

想像力が乏しいと困ることがいっぱいある

計画が立てられないと不安。計画通りにいかないと不安。計画と違うことが起こると不安。

まぁ、いろんな点で困ったことになってきます。不安が強いというのは生きて行くうえでかなり苦労しそうです。

というか、私がそうなので自分の経験してきた苦労をまた子供も経験してしまうのかと思うと悲しくなります。なんとかしてあげられないかな・・・。

再現遊びに有効そうな対策を考えてみる

子供が「再現遊び」から「ごっこ遊び」にも対応していけるように、とりあえず子供の言うままに再現遊びを続けることをやめてみたいと思います。

子供が決まった役だけでなくていろんな役をしたり、今までしたことのなかったシチュエーションにもっていったり、疑問を投げかけてみたり。

今まで言う通りに動いていた役者である親が思い通りに動かなくなって最初は怒るかもしれないけれど、落ち着いて「でもこういうのも面白いんじゃない?」と興味が持てるように話をしてみよう。

そうしていけば想像力も少しは養われるかも?

うちの母(子供にとっては祖母。定型発達。)と一緒におままごとをしている時は思ってもみなかった流れになるので、刺激をもらっていろんなことを覚えて帰ってきます。

最初は私や他の大人とうまく遊べるようになっていけば、いづれは子供同士でもなんとか遊べるようになるんじゃないかなぁ。

ごっこ遊び、すごく苦手だけどリハビリと思って頑張ってやってみよう。

・・・子供にとって一番の問題は私だな。頑張ります。

再現遊びの脱却方法

  • 少しずつ違う流れにもっていく
  • ほかの子など第三者を入れてやってみる
  • 今までやったことのない設定でやってみる

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