うちの子は…というか、1~2歳の子供全般に言えることだと思いますが、何かを無理矢理させようとしても言うことをききません。
絶対に親に言われた通りにやりたくないのです。
そして、自分には無理な事でも「自分でやりたい!」と突進していきます。そしてうまくできずに泣くんだな…。
「自分でやりたい」は自我が目覚めていろんな事に興味が出てきた証拠
1~2歳頃の子供が「自分でやりたい」と言い出すのは、子供に自我が目覚めて成長している証です。
これまではやってもらう事に何の疑問も持っていなかった子供が、生活の中の様々なことに興味を持って「やってみたい!」と思い始めたということ。
とても喜ばしいことなんですが、親としてはなかなか苦労の多い時期ですよね。
- 親は先回りしてやらないようにしよう
- 子供の気持ちを聞いて認めてあげよう
- 子供はまだ自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手
- 可能な範囲で叶えてあげよう
- 子供が自分でやるのは一部でもOK
この時期の子供は、無理矢理やらされることは絶対にイヤ!
そういえば、先日お風呂に入る際に子供が泣いたことがありました。
お風呂に入ろうと何度も誘って脱衣所に誘導するのですが、すぐに脱走するため、子供を抱えて脱衣所に戻った時のこと。
イヤーーーー!(泣)
自分で歩いて行きたかった~!
何度も何度も隙を見て逃げ出し、それを説得してお風呂へ誘導するを繰り返していたのです。
すごく時間もかかるし、気力体力も限界。お母さんはもう疲れたよ…。
でも、子供は抱えて連行されたことを泣きながら怒って「自分で歩きたかった」と訴えてきます。
いや。お母さんにとって問題はそこじゃなくてお風呂に入らないことなんですけど、子供はそんなことは置いておいて、無理矢理連れて来られたということにご立腹です。
そんな時は、子供がやりたかったことを確認してやらせてあげるといいです。
子供の意見を聞いて、認めてあげる
私も、内心は「いいから早くお風呂に入って!」と言いたくなるのを堪えて、子供の気持ちを確認してみました。
抱えて無理矢理連れてこられたことが嫌だったの?
うん。嫌だった!
・・・そうかぁ。じゃあ、もう一回向こうからやり直そうか。
うん!
そうして子供とふたりで手をつないで、抱えられる前の段階にいた場所へ戻って、もう一度脱衣所へ行きなおしました。
そうすると、すぐに子供は泣き止んで自分で脱衣所まで歩き、すんなりとお風呂に入ってくれました。
うちの子の場合、お風呂が嫌ではなくお風呂に入るまでの不安が嫌だった
脱衣所から脱走し続けていたとき、子供は「お風呂に入りたくない」という気持ちに支配されているようでした。
その後無理矢理連れてこられたという更に大きい嫌な事が起こり、そっちのほうが重要に。
それをふたりでやり直して「自分の意志で歩いて脱衣所まで行けた」ことで心が満たされて、お風呂に入ること自体は気にならなくなったようです。
子供はお風呂に一度入ってしまえば、楽しそうに歌を歌ったり湯舟で遊んだりしていました。
お風呂に入るまでが嫌なの?
うん。
お風呂で遊びながら子供に確認したところ、お風呂に入ること自体が嫌な訳ではなく、お風呂に入るまでが嫌なのだそうで。
おしっこしてしまうかもしれないからお風呂に入れないと心配はするものの、入ってしまえば楽しいのです。神経質なようで結構適当なんだな…。
この頃の子供は言葉で説明することがまだ苦手
今回の場合は、お風呂に入るのが嫌なのではなく、お風呂に入る前の不安な気持ちが嫌だったのですが、それを子供はうまく言葉で説明できなかったのでしょう。
脱衣所からの脱走は、たぶん子供の精一杯の抵抗でした。でも、親もいつも理由を察することができる訳ではありませんよね。
子供の気持ちを認めて、可能なら叶えてあげると、親がその後に苦労しなくて済みますが、なかなか子供から聞き出すのは難しい…。
でも、子供はワガママを言ったり、親を困らせたいから泣く訳ではありません。
ただその時に「やりたい!」と思ったことをできなくて、そのことが伝えられなくて、悔しくて泣くのだと思います。
もう少し大きくなれば「自分でやってみたいからやってもいい?」とか「嫌だからやりたくないよ」と言うようになってくると思うので、こういう訳のわからない癇癪はこの時期だけです。
ひとつでいいから気持ちを認めて、叶えてあげる
ただ、だいたいの子供は、自分の意見を通してもらえると落ち着くし、納得して次の行動に進むことができます。
時間が無い時にやり直しをさせるのは親もイラッとすると思いますが、私は「最短で任務遂行するためにはこれが必要」と思うことにしています。
気持ちの切り替えが苦手な子の場合は難しいこともあるかもしれませんが、何かひとつでいいので子供の気持ちを認めて叶えてあげると、子供は気持ちの切り替えがしやすくなるんじゃないかな。
今回の場合、脱衣所まで自分で歩くのをやり直したことで、子供の気持ちが満足して次の行動をスムーズにすることができました。
この時期の子供はひとつのことに気持ちが左右されやすいので、ひとつ満足できるとご機嫌になるんですよね。
子供が自分でやるのは一部の工程でもOK
子供に自分でやらせてあげたいけれど、まだ小さいから上手にできないよということもあるでしょう。
というか、そんなのばっかりですよね。そして「できない!」といって泣くんですよね…。
不器用な子供が全部を自分でやるのが難しい場合は、その中の簡単な1工程だけやらせてみましょう。
ここまでお母さんがやるから、この後の仕上げをやってみない?
それも難しい場合は、親がお手伝いをしながらやってみましょう。実際には、ほぼ親がやっていて子供は手を添えているだけであってもいいです。
手を添えて、一緒にやってみよう。
子供の「やってみたい!」というチャレンジする心や、「自分でできた!」という満足感が満たされればそれでいいのだと思います。
辛いのは今だけ!自立していく子供の成長を見守ろう
今回は、子供の「自分でやりたい!→うまくできなくて癇癪」 をなんとかうまく収める方法をご紹介しました。
うまくできなくて泣く子供を見てるのはイライラするかもしれませんが、記念に動画とか撮っておくと、冷静に見守ることができておすすめです。
そのことができるようになった後で、子供と見直してみると面白いですよ。
しかし、今回の子供の「お風呂でおしっこしてしまうかもしれないから入りたくないという不安」は、なかなか取り除くのが難しいです。不安になるなというのは難しいもんね。
ただ、うちの子の場合、小さな不安であれば過ぎてしまえば大丈夫(気にならなくなる)なタイプです。
この、大丈夫か・大丈夫じゃない(ずっと泣いてる)かのタイプの違いで対応はかなり変わる気がしますが…。
もし大丈夫なタイプだったら、ほんの少しくらいなら無理をしてチャレンジさせても「あ。やってみたら大丈夫だった!」と思うようになるかもしれません。
(もしずっと泣いているタイプだったら無理をさせるとストレスが溜まる可能性もあります)
うちの子がエスカレーターに乗れるようになったのはしがみつく子供を、無理矢理エスカレーター上で降ろしてみたからです。
人と会っても泣かなくなったのは町内会の会合で連れまわされるようになったからです。
そう考えると、やんわりしたショック療法ならうちの子には効き目があるのかもしれませんね。
適度にチャレンジさせつつ、不安を少なくしていけたらいいなと思います。
★☆ 子供の不安克服シリーズ ☆★
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