去年の年末にうちの子はアデノウイルスから流行性角結膜炎を発症しました。
通称「はやり目」です。その際に苦手な目薬をささなければいけなかったのですが、苦手で苦手で・・・。
なんとか克服したのでその方法をご紹介します。
目薬が苦手な子供の特徴
流行性角結膜炎というのはアデノウイルスによって起こる感染症です。
感染すると5~2週間の潜伏期間の後、まぶたが腫れたり目やにがたくさん出たり充血したりします。
感染力が強いので学校保健安全法によって「感染力がなくなった」と医師が判断するまでは学校へ出席できない疾患に指定されています。
治らないと幼稚園へ通えないし、長引くと3週間ほどかかる場合もあるので大変です。

病院で抗菌薬の目薬が処方されるのですが、うちの子は以前から目薬をさすのが大の苦手・・・。
眼科の先生には「ひどくなると角膜に点状の濁りが現れる」と脅された(失礼)ので、しっかり目薬をさしてひどくならないようにする必要がありました。

目薬をさすから寝転がってね。

うん。(渋々寝転がる)

・・・(む。なかなか狙いが定まらないな)

あぁ…あぁぁぁ…やっぱりイヤー!(怖くて我慢できない!)
うちの子の場合なのですが、目薬をさす時のいつ落ちてくるか解らない状態が不安なのではないかと思います。
目薬が染みて痛いとか、そういうのが嫌なのだったら無理矢理やるしかないのですが、この目薬がいつ落ちてくるかわからない不安というのは確かに私も昔から感じていました。
自分で目薬を持ってさすなら落ちてくるタイミングも微妙にわかるから大丈夫なんだけどね。
自分ではうまくさせない年齢の子供には苦手な子って多いんじゃないかなぁ。
目薬の上手なさしかたを模索する
子供が寝ている間に目薬点眼
まず最初に試したのが「寝ている間にさしてしまう」という方法。
コレのいいところは抵抗されない点ですが、寝ている間しかさせてもらえません。
お昼寝をする子やしょっちゅう寝てる赤ちゃんくらいなら1日数回できそうですが、うちの子は2歳からお昼寝しなくなっちゃいましたから…。
力技のプロレス点眼
次に試したのが「親の足を使って体を拘束(無理矢理点眼)」する方法。
これは2歳くらいの時によくやりました。まだ体が小さく力も弱いので負けなかった。
…しかし、4歳を過ぎた今、結構力が強いのです。そして目を開けない。顔を振る。うまく目に入らないのです…。
むむむ。1日3回の点眼がキツイ。しかも時間を置いて2種類。計6回の点眼です。無理。
不安が強い子向け!不安にならない目薬のさしかた
不安が強い子の場合、いつ落ちてくるのか見えるから怖いんです。ということは、見えなければいいってこと。
- 目薬を差すよときちんと伝える(不安にさせない)
- 寝転んで目を閉じてもらう(目を開けて目薬を見つめない)
- 目薬を目頭に差す(目尻だと流れ落ちる)
- 上下のまぶたを開けたり閉じたりして目の中に馴染ませる
うちの場合はこの方法でしっかり目薬をさすことができました!
不安が強い子は不安を増幅させないのが大切
目薬を不意打ちでさす方法もよくネットで紹介されていますが、不安が強い子にとって不意打ちのような騙す行動はあまり良くないような気がします。毎回やっていると目薬に嫌な印象が残ってしまいそう。
うちの場合は話をして納得すれば大丈夫だったのでしっかり「目薬をさすよ」という言葉をかけて、子供にも目薬に対して心構え(というかやられる覚悟?)をさせるようにしました。
わかっていて嫌な体験をするのと、騙されてやられるのでは本人の気持ち的にかなり違うと思います。
嫌な事(目薬)を楽しい事へ変換
目薬を落として目の中に馴染ませる時は、ちょっと開いてすぐ閉じるを繰り返します。
その際にお母さんが変な顔をして「見えた?今の顔見えた?」「もう一回やるからよく見て」とか面白くしてあげると、目薬が目に入ってきても他のこと(この場合は私の変な顔)が気になって目をきつく閉じたりしません。
目薬は嫌な事だけれど、嫌な事というイメージをそのままにはしておきません。
ちょっとした楽しみをプラスすれば、目薬のイメージを少しだけでも楽しい事へと変えることができます。
子供って最後に感じたイメージが長く続くような気がするから、最後に楽しいと感じれば次からはあまり嫌がらない気がします。
どんな事でも「あー!面白かったね!」と子供に言う(暗示?)ことが大事。
不安の強い子に目薬をさす時の注意点
今回の場合、流行性角結膜炎での点眼でした。片目が感染すると次は両目とも腫れてしまうことが多いそうです。
なので以下の点に注意しました。
目薬がこぼれないように顔はまっすぐ
眼科の看護婦さんが「腫れているほうの目に目薬をさしてくださいね。腫れていない方にはささないで。よく腫れてないほうの目にも予防でさして、感染させちゃう人もいるからね。」と言っていました。
ということは目を閉じたままで点眼する方法を実践した際に左目に落とした目薬がツーッと右目に流れていってしまうと腫れてないほうの目も腫れる可能性があるということです。
やってみると判るのですが、目頭に目薬を落とした状態で顔を傾けると反対の目に流れて行っちゃいます。
なので、子供に「目薬を今からさすから、顔を真っ直ぐにして傾けないでね」と注意しました。
手洗いで他の家族への感染防止
あと、まぶたを触るので親は目薬をさす前と後にしっかり手洗いをすること。
流行性角結膜炎の感染力は強いので、感染していない家族とはタオルをわけたり、お風呂は最後に入るなど注意が必要なんです。
感染した目から出た涙や目やにを触った手でほかの目を触ると感染してしまいます。
子供の腫れてないほうの目を触らないようにするのはもちろん、自分の目も触らないように気を付けましょう。
幼稚園行けないと母親は大変です
せっかく片目が良くなってきても、もう一方の目が腫れたら大変なんですよ!幼稚園お休みが伸びちゃう!!
幼稚園入園後に久々に子供と長期で一緒にいたら、すーーーごく疲れました。2歳頃の辛い気持ち(自分の時間無い・仕事できない・家事はかどらない)が蘇ってきました。
目が腫れてるだけで子供は元気いっぱいなのに自宅から出る事すらできない大変さといったらもう・・・。
でも、今回のアデノウイルス騒ぎでやっと子供にあった目薬のさしかたを習得することができました。
もうこれからはプロレス技(拘束するため)も「目を開けて!」という大声も必要ないね。
目薬が苦手なお子様をお持ちのお母さんはぜひ試してみてください。
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