先日、子供とテレビを見ていたら、タレントの青木さやかさんが番組に出演されていて、お母さまとの関係について語られていました。
世間体を大事にしている母親との確執や、出産後のお話、自分のことのように感じました。同じ。出産後に気持ちが爆発するのも同じだった。
なかなか苦しい気持ちで番組を見ていると、子供が「おかあさんと反対だね!」と言ってくれました。
番組の内容と子供の感想
番組では、さやかさんが子供の頃、お母さまに褒めてもらえなかったエピソードが語られていました。
90点をとってもあと10点がとれなかったことを言われ、ピアノの発表会でも他の子と比べられて褒めてもらえない…。
そんな内容を、「うわー。うちの親とそっくりだなぁ。」と思って見ていたのですが…。
テレビを見ていた子供の感想
えー。お母さんと正反対だね!
お母さんは絶対褒めてくれるもんね。
えっ。当たり前じゃない。
すごいなと思うから褒めるんだよ。
子供の言葉を聞いて、びっくりしました。私、ちゃんと褒められてる?
自分が子育てをする際に「絶対に自分の親と同じようには育てたくない」と思っていたので、素直に嬉しかったです。
子供がそう思っているということは、一応、なんとかできてるのか!?と、思えました。
毒親育ちの子育ては難しい
子育ては私にとっては初めての経験で、本当に手探りでやってきました。
何が正解なのかわからないけど、自分が子供の頃に親にやられて嫌だったことはしないようにしよう!という部分だけは、気を付けたつもりです。
でも、育てられた経験はひとつしか持っていない訳で、やってもらったことのない子育てをするのは難しいなと感じます。
無意識に出てくるんですよね。親の影響が…!ふと気付くとおんなじようなこと言いたくなっちゃいますからね。
ただ、私自身は何でもそつなくこなすようなタイプの人間ではないので、子供が頑張っていれば素直に「こんなに頑張ってすごい!」と言えるのでよかったと思います。
できる人はできない人が目につくし、頑張っていてもモタモタして見えるんじゃないかな。
私と母との関係は…。タイプの違う親子の子育ては大変
今のところ、私と母との関係は月イチ程度で訪問する、表面上良好という感じの関係です。
先日、忘れ物をよくするという話をふたりでして、やっぱりタイプが違うから摩擦があったのだなぁと感じました。
うちの父は私と同じタイプなのですが、母がしょっちゅう父の失敗を怒っているのです。
お父さんは今日も○○で失敗したのよ!
まったくもう!イライラしちゃう!
ふーん。全然気にならないな。
なんとかならないかしら!
よく自分も失敗するから、そういうのは気にならないわ。
人は失敗して当たり前。
でも限度があるでしょ!
気を付ければ防げるでしょう!
いや、全然限度内でしょう。
気を付けても防げないこともあるのです。
母はその後も怒っていましたが、その話を聞きながら「違いはここか」と感じました。
私は自分も失敗するから他の人にも寛容になれますが、母はやればできるし、気を付ければ自分で防げる人なのです。だからイライラするのです。大変だな、お父さん。
自分ができるからといって、人にもそれを押し付けたらいけないという話を母にしましたが、母は「そんなものかしら!?」といって全然納得できない様子でした。
私は失敗するタイプの人で良かった。失敗が許せない人も、しょっちゅうイライラして大変なんだろうな。
こういうタイプの人は、あれですね。負けると悔しい負けず嫌いで、熱血指導が肌に合うタイプ。
同じタイプなら、熱血指導されたら「辛かったけど今があるのは親のおかげ」と言えてしまうのでしょう。
私のようなタイプは負けても悔しくないからな…。親子でタイプが違うと不幸なことになるんでしょうね。
他人は変えられない。だから自分が変わる。
結局、自分の思い通りに他人を変えようとするからイライラするんです。他人と自分が違うのは当たり前。
タイプが違うと考え方や行動もまったく違うので、更にイライラが募ります。
他人は変えられないのだから、自分が変わっていかなくちゃ。
ましてや長く生きてきた親が、子供の言葉で変わるだなんてあるわけないよね。
青木さんの番組を見ながら、私もそろそろであろう親の老後について考えました。
私は青木さんのように謝ったりはできそうにないなと思いましたが、親が死んだ後に自分が苦しくならないようにだけは考えておきたいと思います。
青木さんの記事はこちらです。
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