先日、「毒親は連鎖する」という事を毒親本「気づけない毒親」を読んで再確認しました。
確かに、私たちは自分が育てられた方法しか育て方を知らないので、連鎖させないようにするのは難しいことなんでしょう。
じゃあ、してもらってない子育て(毒親じゃない子育て)ってどんな子育てなんでしょうか。
毒親育ちは毒な子育て方法しか知らないので悩む
毒親育ちについてのこれまでの記事はこちら
正しい子育てというものがあるのかどうかはわかりませんが、自分がされてきた子育て方法をそのまま子供にしてしまうのは子供が可哀想だし、正直怖いです。
かといって、どういう子育てがいいのか、子育て方法はやたらとあるのでよくわかりません。
何かいいお手本無いかな~と思っていたら…いい本がありました。
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方という本です。
モンテッソーリはいくつか本を読んだことがあるけれど、レッジョ・エミリア教育ってなんだ…?
あんまりよくわかってませんが、この本は子供のためのほめ方と叱り方が紹介されている本です。
この本によると育て方には「条件付き子育て」と「無条件子育て」があり、それぞれに子供にどのように作用するかが書かれています。
子供が自立する「無条件子育て」とは?
この本では、無条件子育てのことをこのように書かれています。
行動の善し悪しにかかわらず愛情を注ぎ、子どもの気持ちに寄り添う
引用:モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
毒親は自分の思い通りに子供を動かそうとするので、親の意図する方向に子供が動かなければ褒められません。
子供も褒められたいので親の顔色を見るようになり、親の意向のみを尊重して自分の人生を歩めなくなります。
毒親の育て方は思いっきり「条件付き子育て」ということになりますね。
それに対して、この本では子供の意思を尊重して子供の全てを認めてあげています。これ、毒親と本当に真逆なのでいいんじゃないかな。
ただ、子供の行動の善し悪しにかかわらず愛情を注ぐという部分…結構ハードル高くない?
親がすごくしっかりした考え方を持って子供を導く必要があるので実践は難しそうだなぁと思ってしまいます。
ほめ言葉にも3種類あり、効果的なのはプロセスほめ
読み進めていくとほめ言葉には3種類あり、大切なのは「プロセスほめ」で、おざなりほめや人中心ほめをし続けると問題が出てくると書かれています。
- おざなりほめ(具体性に欠けるほめ言葉)
- 人中心ほめ(表面上の特徴をほめる言葉)
- プロセスほめ(努力・過程・手順をほめる言葉)
知らなかったなぁ。ほめ方にも種類があるのですね。
そして、こうするとこんな子になってしまいますよーと書かれている部分、ほとんどにうちの子供が当てはまっていることに気付きます。こわい。
おざなりほめや人中心ほめを続けると、褒められないと自信が持てなくなったり、人から褒められることでしか自分の価値を見出せなくなるそうです。
私がやってきたのはおざなりほめと人中心ほめだったということですね。
しかも、これまで私は発達障害の子どもに有効と言われていたご褒美制度をいろいろと取り入れてきました。
でも、この本では、ご褒美は罰と同等で子育てには必要ないと書かれています。
確かに子供は「ご褒美なに?」と聞くようになっていて、ご褒美がないと頑張れない子になってしまいました。いろいろと間違ってた!
間違いに気付いた時点で修正していけば大丈夫
自己肯定感を守るために褒めなきゃと思って無理やりほめてきましたが、間違ってたようです。
褒め方同様に叱り方もシーンごとに細かく紹介されていて、とてもわかりやすかったです。
忘れっぽいしすぐに自分の言われてきた言葉(ダメなやつ)が口から出そうになるので注意が必要ですが、定期的に読み返せばなんとかいけそうな気がする。
毒親育ちでどんな風に子供を育てていけばいいのかわからない人や、褒められてこなかったから褒め方がわからない人にはすごくおすすめです。
ただね、毒親育ちなのでおすすめされている褒め言葉を読んでも「褒め言葉として認識できない」というのが気になるところなのです…。(毒されてるので、え?これ、褒めてるの??と感じる)
でも、不思議なことに子供に使うと、満更でもない顔をしてテレるので結構効いている気がするんですよね…。面白いね。
この本は3歳から12歳を対象としていますが、何歳になっても親が変われば子供は変わる気がします。遅すぎることは無いかな。毒親にはなりたくない人におすすめです。
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