先日、発達検査前のカウンセリング(医師と心理士によるカウンセリングで子供の行動観察と聞き取り調査によって検査が妥当かどうかを判断するもの)を受けてきました。
カウンセリングを受けるのはこれで3回目。1回目と2回目は「特性はあるけれど困りごとが少ないので要観察(検査なし)」という診断でした。
今回のカウンセリングの様子
前回と前々回同様、子供は心理士さんとプレイスペースで遊んでもらい、その間に医師から質問を受けたり子供の様子や困っていることなどを説明します。
1回目のカウンセリングの様子はこちら。

2回目のカウンセリングの様子はこちら。

今回も同じように子供にはおもちゃで遊んでいてもらいました。
だいたい1時間程度の聞き取りだったと思います。
これまでのカウンセリングと違った点
今回のカウンセリングが前回・前々回と違った部分は
- 子供が大きくなって会話もスムーズになったので、子供のことを説明しやすい。
- 成長したことで特有の特徴が濃く出てき始めた
- 普段の生活で別段困ったことはない
という部分です。
以前は気になることを聞いても子供から行動の真意を聞き出すことが難しく、カウンセリングの際も「よくわからないけど子供がこういう行動をとる」という相談しかできませんでした。
しかし現在は「なぜそういう行動をとってしまったのか」「本人はどういう気持ちなのか」を、(うまく聞けば)聞きだすことができます。本人も説明する力が少しついてきたという事ですね。
なので「不安が強い」「涼しい顔をしているけれど内心は困っている」など、特性を判断しやすくなったようです。
先生の口からポロポロ出る診断名は「自閉症スペクトラムの受動型」
先生はふむふむと話を聞きながらメモをとっていました。
時折質問し、その答えを聞いて・・・。カウンセリングが終わる1時間程度の間に、3回くらい「まぁ診断するとすれば自閉症スペクトラムの受動型」と言ってました。
まー、そーですよねー。そうなりますよねー。そういえば以前も軽ーく言ってましたよね。
現在問題がないことも考えて、程度はどのくらいかはもっと詳しく見る必要があるけれど、「まぁ、検査って出来過ぎても出来なくてもひっかかるからね!その凹凸が発達障害だから」と笑っていました。
勝手に学習しだす(文字の習得や地図が好きなど)点を考えても学習面には問題ないと思うから、今後問題となっていくコミュニケーションの部分がどの程度か見ましょうということです。
これまでは年齢的にも小さくて様子を見ていたようですが、いつかは検査したほうがいいと思うから、今やっとくかーという感じで年内の検査も決定しました。
医師から言われて納得した言葉は「もう運だから!」でした
いろんな事を言われましたが、先生の話を聞いて一番しっくりきた言葉は「もう今後どうなるかは運だから!」でした。(運だなんて!と怒る方もいるかもしれません。すみません。)

もうね、小学校に入って二次障害を起こすかどうかって
運だと思うの。
変な先生が担任になったり、乱暴でひどい友達がクラスにいたり。
そういう人に会ってしまうと厳しいよね。
そこをどう対処していくかを療育で学ぶ訳だし
支援級もあるんだけど、もし支援級の先生と相性悪かったら
最悪でしょ?

検査して数値が問題なくても、二次障害起こすときは起こすから!
心配してもその時にならなきゃ、どうなるかわからないわよ。
逆に危なっかしくてもまわりの人に恵まれて問題無く過ごす子も
いるってこと。
まぁ、でも調べておけば何かあった時に対処は早くできるし
変化があったときに気付きやすいよ。
ということでした。納得。
現在問題がないのに検査して診断を受けることが良いことなのかどうか気になっていましたが、先生にカラッと「運だ」と言われてしまうと「そっかー」と、ストンと心に落ちました。
診断を受けて療育しても、変な人や苦手な人に会うのは避けられないこと。(でも逃げることはできる)
あと、さっくり3回くらい診断名を連呼されたので、そこまで特性がはっきりと出てるなら受けて子供のことを詳しく知ったほうがいいか!と思いました。
お母さんも子供の頃、そうだった?と聞かれました
カウンセリングの間に「子供の気持ちもわかる」と何度が言ったし、説明のぐだぐだ具合から察したのか・・・。

お母さんも子供の頃そういうことあった?
と聞かれました。えぇ、子供の特性は私の特性とほぼ一緒です。子供の気持ちはよくわかるし、今後子供がぶち当たるであろう壁もだいたい想像できます。(遺伝が強い)
ですよねー。やっぱり、凹凸具合を検査しといたほうがいいよねーと思った一日でした。
その日の夜、寝る前に自分の小学校の時のことをボーッと考えていました。そういえば、私の行った小学校では2年の頃に全生徒で知能検査をやってたような気がします。
3者面談で先生から結果のグラフを見せてもらったのですが、「これがお子さんです」と散布図のあきらかに変な所(中央の基準範囲部分から離れた所)に点があるものを見せられたのを思い出しました。
アレだ。アレ。平均的な部分のみんなの点の群れからかなり離れた所にマークされた私の結果。子供ながらに、なんじゃこりゃ、なんでこんな所に・・・と思ったので覚えていました。
昔の検査に比べれば、今の検査はきちんとしていて細かな数字が出るんだろうな。うーん。子供の結果にも大きな凹凸があることは覚悟しておきたいと思います。
医師の先生とお話して、なんだかもやもやした心がすっきりしました。診断もされてないのに決めつけられていた訳じゃなく、やっぱり専門の人が見たらうちの子は特性どおりの子なんだろうな。
やっぱり不安は無いかと言われればあるのですが、カラッとした先生の「今後どうなるかは運だ!」の言葉にもう悩んでもしょうがないよね~と思えるようになりました。
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