先日、お父さんと話をしたときの記事に書き洩れたことがありました。
というか、後で思い出しただけだけど。今回はお父さんが世間の荒波に揉まれても大丈夫なように子供を強く育てようとしていることについて書きたいと思います。
親が子供を思って厳しくしつけることは必要なのか?
お父さんに自分の気持ちをポロポロと話をしていたとき、お父さんが何度も言っていた言葉がありました。
・・・それはそうだと思うけれど、僕たち親がどんなに怒らないように育てても、大きくなってくれば今後いくらだって怒られることはあるんだよ?
お父さんの主張「生きていれば怒られることなんて山ほどある」
お父さんの主張はこうです。
- 今後、成長過程でたくさん怒られる機会は出てくる。
- 優しく接してくれる人ばかりではない。
- 親がそのたびに守ってやることはできない。
- そんな子育てでは打たれ弱い子になってしまう。
お父さんの言いたいことはよくわかります。怒らないでと私がお願いしたからそのままの意味で言ってるんだね。
そうではなく、私は怒鳴らずに静かに説明して、と言ったのですが、伝わっていないのかな。
10歳頃までは子供の自己肯定感を高める時期
お父さんの主張もわかりますが、お父さんは私の「怒らないで」という表面的な言葉のみしか聞いていないような気がします。
一生優しく親が守ってやる必要はないんだよ。10歳頃までは子供が自己肯定感を高めなければいけない時期だからその間は叱る時に注意が必要ということ。
自己肯定感が高まれば自分に自信がついて前向きに考えられるようになって、その後に辛いことがあってもちゃんと乗り越えて行く力が持てる子になるらしいよ。
お父さんにそんな風に伝えると、なんだかわかったようなわからないような・・・面倒くさいからもう流したような・・・。
よくわかりませんが、「わかった」と言っていました(←お父さんは言い合いになりたくないので、だいたいの場合そう答える)。
発達障害のある子の叱り方はどうしたらいいの?
私も子育てを始めるまではしっかり厳しくしつけなきゃ・・・と思っていました。
子供が他人に迷惑をかけていても気にせず放置している親を見て「なんなんだ、アレは。もし私が親になったらちゃんとしよう。」と思っていました。
叱らない子育てが出てきて「そんなバカな。叱らずにうまく育てられるとは思えない」とも思っていました。
でも、自己肯定感のことを知って実際に子供を育て始めると・・・お父さん方式で子供に厳しくするのは子供にとって辛いことだなぁと感じるようになりました。
発達障害の傾向がある子は、まず自己肯定感を育むことが大事
昔ながらの方法で、厳しく育ててきちんと育っていく子もたくさんいると思います。まぁ、昔の子はみんなそういう風に育てられてきたと思うし、普通の子ならそれもアリだと思います。
でも、昔は認知されていなかった発達障害のことを考えると、全て子にそれが有効だとは思えません。
怒られたときのうちの子の様子を見ていると、この子を親が率先して怒るべきではないと感じます。
- この世の終わりのような顔で泣き崩れる(パニック)
- 怒られた恐怖で頭がいっぱいになってしまう
- どうして怒られているのかを理解する所までいかない
もし普通の子なら、怒られた時に「どうして怒られたのか(理由)」や「次に同じことがあったらどうするか(解決策)」を考えます。
でもこの子は人よりも何倍も叱られたことが心に響いてしまう(ベルの音がサイレンのように鳴り響く感じ)ため、パニックになって状況を把握して学ぶことができません。
もし強く叱ることを続ければ、ただただ「自分はできない悪い子だ」と自己肯定感を下げるだけになってしまいます。
だから怒鳴ったり大きな声で叱らずに、子供が理解できるように静かにかみ砕いて説明するんです。甘やかしているんじゃないんだよ。
次に正解の行動ができるように、子供のわかる言葉で説明して理解させるんだよ。
子供には心の拠り所(安心できる場所)が必要
あと、全ての子供には安心できる心の拠り所が必要だと感じます。
子供にとって安心できる場所は基本的に親の存在だと思いますが、もし、安心できる存在であるべき親に頻繁に怒られていたら・・・この子は誰に甘えるのかな?
うちの子の場合、そういう状況は「否定」で「拒否」で「自分は愛されていない」と感じるだろうなと思います。
私は子供の頃に強くそう感じていたような気がするので、できるだけ子供にはそんな風に思って欲しくありません。
この先辛いことがあるだろうからって、親が先に叩き潰す必要はないと思います。
イライラするけれど、結局、強く怒らないほうが効率がいい
そう感じるようになってから「厳しくしつけなきゃ」とは思わなくなりました。ダメなことはダメなんだけれど、ちゃんと伝え方を考えてやるようになりました。
まだまだうまくできないこともあるし、なかなか言う事を聞かずにイライラすることもあります。
でも、やってみるとすんなりと理解してくれることも多くて、結局は怒らないほうが効率がいいんだなぁと感じるようになりました。
うちの場合ですが、ガツンと叱るとなかなか子供の心に届かないんですよね。
恐怖心ばかり植え付けられて、なぜ叱られたのかを理解できないので改めることができません。そして恐怖から逃れられなくて問題が長引くんです。
たぶん、世の中はそんなことない子のほうが多いと思うのでどの子にも当てはまることではないと思うのですが・・・。
お父さんと話をしてみて、お父さんの気持ちを聞くことができて良かったです。お父さんは今後どんな風に子供と接するのかな。しつけなきゃスイッチはどうなるかなぁ。
それによって私の話がどこまでお父さんに伝わったかがわかるのです。・・・楽しみにしています。
前回の記事を書いた後でぼんやりしていたら「そういえばお父さんはあんなこと言ってたなぁ・・・」と思い出したので記事にしてみました。
たぶんそう思っているお父さんていっぱいいるよね。
★☆ 子供の叱り方シリーズ ☆★
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