ずっと気になっていた本「言うことを聞かないのはどうしてなの?―スピリッツ・チャイルドの育て方」を読みました。
不安が強く過敏で気難しいうちの子にぴったりの内容でした!
「言うことを聞かないのはどうしてなの?:スピリッツ・チャイルドの育て方」とは?
今回読んだ「言うことを聞かないのはどうしてなの?―スピリッツ・チャイルドの育て方」は、2002年11月にサンマーク出版から出ている古い本です。
書いたのはシーディ・メアリーさんという教育者の方。
ある独特の特徴を持つ手におえない子どもを本の中ではスピリッツ・チャイルド(造語)と呼んでいて、困っている親がどのように接すればうまくいくのかが書かれています。
スピリッツ・チャイルドの主な特徴
- とにかく気性が激しい
- 手がつけられないほどかたくな
- とても敏感である
- いつでも知覚が鋭い
- 変化に適応するのが遅い
私はこれまでいくつか発達障害の本を読んできましたが、どれも「微妙にしっくりこないな…」と思ってきました。
確かに困っているのですがそこまでひどくないな…と思ったり、対策法もうまくはまらないことが多かったのです。
そして困っているのはほぼ自宅で私と一緒の時が多いので、外では問題視されず、私ひとりだけ疲弊している感じがしていました。
でも、この本はうちの子にぴったり。これ!これですよ!!
翻訳本だけど読みやすい文章で、実践しやすい内容
翻訳本の中には読んでも全然頭に入ってこない文章のものも多いですが、「言うことを聞かないのはどうしてなの?―スピリッツ・チャイルドの育て方」は、すっと頭に入ってきます。
スピリッツ・チャイルドへの対処法はタイプごとに、寝かしつけ、着替え、食事などの主に10歳くらいまでの子供向けの事例が載っています。声かけ例も載っているので実践しやすい!
最初に子供の気質を理解しやすいようにチェック項目があり、自分の子がどのようなタイプかを調べることができます。
更に、スピリッツ・チャイルドの親も自分の気質を調べてスピリッツ・ペアレンツではないかもチェックすることができるんです!
親子だもの。似た気質を持っている人は多そう。この親向けの対処法、すごく役立つ~。
対処法も今まで手探りで私がしてきた対応とほぼ同じで、もっと早くこの本に出会っていたら子育てが楽だったろうなぁ。
育てる親側への配慮がすごく優しい
あと、困った時の子供への対応と同じくらい、対応する親の体調や精神面へのフォローが散りばめられています。親の睡眠時間が大事!とか。
確かに親が体調を崩したりメンタル崩壊すると子供のお世話もままならなくなくなりますからね。
そして、子供がこういうタイプなのだから、世の中の「こうすべき」という流れとは違う方法でも、子供とその親が納得できる一番いい方法が正解だと教えてくれます。
一般の子の子育てそのままの方法でうまくいかない子の親は「なんで?」と困ってしまうけど、それは子供が悪い訳でも親が悪い訳でもない。
対処法が違ってて当たり前。まわりの人の意見や情報に惑わされなくてもいい!と言われて、心底安心できました。
全体的にスピリッツ・チャイルドを困った子としてではなく、素晴らしい素質のある子として紹介されているので前向きになれるし、本当に読んでよかった!
スピリッツ・チャイルド=ギフテッドのこと
この本の中で使われている「スピリッツ・チャイルド」という呼び方ですが、これは作者の造語です。
ネットで調べてみると、この本に書かれている内容はほぼほぼギフテッドの特徴と一致するらしいので、スピリッツ・チャイルド=ギフテッドと考えていいのかもしれません。
私は発達障害の本や実際にうちの子に似た特徴を持つお子様を育てていらっしゃる方のブログを読んでたまに目にする程度で、ギフテッドに関する知識はほぼありませんでした。
今までギフテッドというのはIQの高い天才児とか秀でた特技のある一部の子のことだと思っていたのですが、この本を読むとそうではないのだなぁというのがよくわかります。
うちの子もIQが高い訳でも目立った特技もないけれど、特徴や困っていることは一緒。
世の中のギフテッドのイメージと実際はかなり違うのですね。以前、うちの子は違うな~と思ったけれど、知ってみると当てはまる。
今回私が読んだ本では、ギフテッドという言葉を使っていなかったから、もしかすると私は読みやすかったのかもしれません。
申し訳ないですが、私の今までのイメージでは「うちの子ギフテッドかも」と言うのは天才児にさせたい親っぽくて抵抗があったのです。間違ってました。
早くギフテッドの持つ特別な天才児という感じのイメージが払拭されて、本来の意味で利用されるようになればいいな。
そして海外のように早くギフテッド向けの教育が取り入れられるようになるといいなと思います。
うちの子の不安が強い様子はこちら


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