発達障害のお子さんの多くが苦手とする「気持ちの切り替え」。
うちの子はまだ小さいこともありかなり楽なほうだと思うのですが、それでも「言い方」には気を付けています。
子供が苦手な「気持ちの切り替え」って?
例えば、「公園で遊んでいて時間になってもなかなか帰りたがらない」とか「自分のしたいことを中断して指示に従えない」とか自分で行動を切り替えることができないことです。
そんなの子供だったら当たり前だし、大人でも熱中してしまうとなかなか難しいことありますよね。
それでも頻度が多すぎたり切り替えに長い時間が必要な場合は、一緒にいる親はスケジュール通りに一日が進まないし振り回されてかなり大変。
言葉が通じるようになる前はウチも泣いて嫌がるのを無理矢理・・・ということが多かったです。
気持ちの切り替えができず、うちでよく困っていたこと
- 遊びを切り上げてお風呂に入れない
- やりたいことができない(危ないのでとめられたり)と泣きわめく
- 寝る時間になっても遊びたくて寝ない
- 行きたい方向に行けないと這いつくばって抵抗する
しょっちゅう泣いてるのを抱えて歩いていました。
最近はこういう親子を街で見かけると「大変だよねぇ。言う事聞かないよねぇ・・・頑張ってー」と応援したくなります。
子供が「気持ちの切り替え」をできない原因
気持ちの切り替えができない原因は
- 見通しを立てるのが苦手
- 感情のコントロールが苦手
- 環境の変化や急なスケジュール変更が苦手
な点にあると言われています。確かにうちの子は不安が強いタイプなのでこういうのに弱いかも。
予定が解っていないと不安になるから朝は着替えながら「今日はなに?」と聞きます。「今日は何するの?どこへ行くの?」と聞いて、自分の中で落ち着こうとしているようです。
それ以外にも、うちの場合は「自分の気持ちを聞いて認めて欲しい」という感じを受けます。不安が強いタイプだからかな?
自分のやりたいことをストップされて、違うことをしないといけない時に否定されたように感じるみたい。「ダメ」という言葉は使わないように気を付けてはいるものの、注意されることや違うよと言われることが苦手ですぐ悲しくなって泣いてしまうのです。
笑顔で切り替えができるように気を付けていること
子供が笑顔で気持ちの切り替えをできるよう、うちで気を付けていることはこんな感じです。
- 前もって終了時間を知らせる(あと5分で終わろう)
- 次の予定と理由を知らせる(〇〇までに△△に行かなきゃいけないから終わるよ)
- 終了時間までに2~3回お知らせをする(あと3分だよー)
- 終了時間を知らせる(終了の時間だよ。△△に行こうね)
- 子供が「もっと遊びたい!」と言ったら、「もっと遊びたいんだね。じゃあ、あと5分だけ遊んでもいいよ。5分したら△△に行ける?」と交渉する。
- 子供が「うん!」と笑顔になるまで双方が妥協できるように話をする。(少しだけ子供の主張を聞いてあげるとスムーズに行きやすい)
- 約束の時間が来たら「時間になったよ」と知らせる。
- ぐずったら「約束したもんね。もう時間だよ。」と話をする。
これでだいたい切り替えができます。私と子供のあいだの交渉の場合は・・・。
自分の主張も取り入れてもらっているので否定されたとは感じないし、仕方ないなという気持ちになりやすいようです。
急いでいるときほど気を付けて、早め早めに終了時間を設定します。無理して泣かれると余計時間がかかりますからねぇ。
ただ、これがブランコの譲り合いなど子供同士になると交渉も何もないので大泣きです。子供同士に話し合えと言っても仕方ないので、とりあえず
- その場を離れてクールダウンさせる
- 子供の気持ちを予想して言葉に出してあげる(ブランコしたかったよね。譲ってもらえなくて悲しかったね)
- 子供に自分の気持ちを表現させる(頷くことでもいいし、言葉で言えれば自己主張に繋がるので良いかも)
- 子供の気持ちを認めてあげる(そうか。悲しかったんだねー。と繰り返して自分の気持ちを言葉で認識させる)
- 「ブランコ貸してって言えたら良かったね。」「相手の子も悲しかったかも。次は譲ってあげようね」など、次回のために解決策を提案する。
こんな感じにしています。うまくいかない事も多いですけど。
まだその場ではなかなか自分の気持ちを言えない子ですが、後で「今日ブランコできなかったの。ちーは悲しかったの」と自分の気持ちを言えるようになってきました。
嫌なことをしなくてはいけない時
子供同士以外にもなかなかうまくできない場面もあります。それは「嫌な事をするとき」です。
ダントツで病院や歯医者さんに行くとき!1歳代は騙し討ちすることも多かったですが、最近はきちんと「歯医者さんに行くよ」と伝えるようにしています。
秘密にして連れて行って、駐車場で大騒ぎすることのほうが大変だと悟ったからです。
嫌なことをするのは大人でも嫌ですよね。行きたくない!という子供の主張はもっともなこと。そうだよねー。行きたくないよねー。
そんなときは「みんなもやってる」作戦です。
歯医者に行かないと虫歯になって美味しいごはんが食べられなくなるし、歯医者さんで痛い治療をしなくちゃいけなくなるよと伝えても「それでもいい。行きたくない。」とごねられたら「みんな行くんだよ。みんな頑張って歯医者さんに行ってるよ。〇〇ちゃんも行くよ。△△ちゃんも行ってるよ。みんな怖いけど頑張って行ってるよ。」と伝えます。
怖いけど、みんな頑張って行ってると聞くと「〇〇ちゃんも?△△ちゃんも行ってるの?」と涙目で聞いてきます。何度も何度も話をすると、「お友達も頑張ってる。自分も頑張ろう!」と思うようで、「ちーも頑張って行ってみる!」と言ってくれます。
一度行く気になったら気持ちが折れないうちに「歯医者さんに行くとお友達がたくさんいるキッズスペースで遊べるよ。頑張ったご褒美の風船ももらえるよ!」とダメ押し。これで今のところ行けてます。
後は、「お片付け」。
まだ遊びたいけれどお片付けしなくてはいけない時は「これ、お母さんとちーとどっちがたくさんお片付けできるかな?」と、競争するようにしています。成功率は50%くらい。
あとは、片付けなくてはいけないものを手にとって「これのお家はどこ?どこにしまうのかな?」と聞いてみる。お片付けはもう「声掛けしてみる⇒競争に誘う⇒お家はどこ?⇒それでもダメなら親が片付ける」です。
100%自分で片付けて欲しいけれど、その日の機嫌などを見ながら難しそうな日は私が片付けてしまいます。気持ちの切り替えだけでも頑張ってやってるんだなと思って、片付けより次の行動にスムーズにうつることを優先って感じですね。
うちの方法はまだまだ幼い2歳児だから効果のあることかもしれません。
もう少ししたら、くちごたえしていう事を聞かないかもしれないなぁ・・・と思いながら、親子ふたりともが笑顔で切り替えできるように頑張っています。
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