うちの子は幼稚園に入って1ヶ月程した頃にトイレトレーニングが終了しました。
子供の特性もあり、トイレトレーニング自体は紆余曲折ありましたが、その後は失敗もほとんど無く過ごしていました。
紆余曲折の様子はこちら
ところが、小学校に入って状況が一変しました。
トイレは休み時間に行きましょう
幼稚園では、先生が予めトイレに行くように促したり、行きたいと伝えればいつでもトイレに行けますよね。
でも、小学校に入ると自分で休み時間にトイレに行くようになります。先生は、こう言って指導するんじゃないかな。
休み時間にトイレに行くようにしましょう。
授業時間にトイレに行ってはいけません。
この「授業時間にトイレに行ってはいけません」というのは、休み時間にしっかりトイレに行っておいて、授業を中断してトイレに行くようなことがあってはいけませんよという意味です。
入学したばかりの1年生の頃は、どうしてもトイレに行きそびれて授業中に先生に「トイレに行ってきてもいいですか?」という子、いましたよね。
すると、先生は授業が中断してしまうので、その子に注意します。
トイレは休み時間に済ませるように言ったでしょう!
みんなも授業中にトイレに行かないように気を付けて!
すると、微妙なニュアンス(どうしてもの場合は例外)を理解できないので、誤学習が起こってしまいます。
授業中はトイレはどんなことがあってもダメという誤学習が起こる
すると、うちの子の頭の中では授業中にトイレは絶対に100%行ってはいけないと学習してしまいます。
授業中には絶対にトイレはダメなんだ!
まぁ…間違いではありません。授業中にトイレに行かないに越したことはないからです。
でも、急な腹痛とか、具合が悪くなったときは行ってもいいよという感じの例外ってありますよね。
そんな時でも先生に言えず我慢したり、もし失敗して下着を汚してしまっても先生に言えなくなってしまうのです。
先生が悪いわけではありません。これ、曖昧が苦手な子供の特性なんですよね。
もらしてしまうより、先生に怒られてもトイレ行けるほうがいいんだけどなぁ…。
どうしてもという時はトイレに行ってもいいんだよと伝えてみる
子供がそんな風に思っていることを知り、例外もあるということを伝えてみることにしました。
あのね、授業中にトイレに行かないように、休み時間にトイレに行くのが理想。
けど、急におなかが痛くなったりトイレに行きたくなってしまった時は、先生に言ってトイレに行ってもいいんだよ。
授業中にトイレは絶対に行ってはだめなのよ。
授業中に行きたいと言った人は、先生に怒られていたよ。
でも、休み時間に行っても、急におなか痛くなることってあるよ。
そんな時は仕方ないから先生も許してくれると思うよ?
トイレに行きたいと言えなかったら、お腹が痛いから保健室に行ってきますっていうのはどう?
絶ー--対にダメなのよ。(頑固)
怒られるのは絶対にイヤ!
嘘ついて行くのも怒られるからイヤ!
子供の気持ちもわかります。実は私も小学生の頃、同じように先生に言えず、トイレを我慢しすぎて膀胱炎になった過去があるから…。
子供にとって先生の言うことは絶対で、怒られることは死にそうなくらい嫌なことなのです。これ、もう仕方ないよね~。
うちでやっていたトイレ対策
いろいろと子供と話をしましたが、頑なな考えは変えることはできず…。
仕方ないので、子供と相談して先生に言わずに済む方向でトイレ対策を行いました。
- 休み時間は必ずトイレに行く
- 替えのパンツと靴下、ジップロックを準備
- パンツが濡れてしまったらすぐに着替える
- 先生にトイレ対策のことを伝えて見守ってもらう(子供には秘密で相談)
子供に学校での様子を聞き取りした結果、うちの子は教室で失敗する訳ではなくトイレでギリギリ間に合わないことが多いようでした。
子供の学校ではプライベートゾーンは見せないという配慮のもと、パンツの下に体操服のズボンをはく決まりになっています。
トイレに駆け込んでも自宅より1枚多いため、おろすのが間に合わないのかな…。
うちの場合は被害はパンツのみでスカートは無事なことが多く、気になって尋ねたところ原因はこれっぽかったです。
濡れても大丈夫。着替えちゃえばいいんだよ。
わかった!
替えのパンツや汚れたものを入れる袋などをまとめた小さいポーチ(目立たず中が見えない)を持たせたところ、自分で着替えて対処できるようになりました。
先生にトイレに行きたいと伝えるのに比べたら、自分で対処するほうが全然余裕だそうです。
私も、子供が失敗してきても怒らず、そうなんだ!お風呂で洗えば大丈夫だよと、なんでもない風に接しました。
対策ができているなら問題なし
子供は誰にも気付かれないよう粛々とトイレで着替えをしていたようで、夏休みの個別相談の時に状況を知らせると驚いていました。
えっ。いつ着替えてるんですか?
全然気付きませんでした!
そうですよねー。そりゃあ、誰にも気付かれないように気を付けていると言ってたからなぁ。
親としては対策はしたものの、トイレ問題は解決したわけではないので、個別相談時に先生に相談しました。
結構頻繁に着替えたものを持ち帰ってきます。
自分で対処できてはいますが、このままでいいのか悩んでます。
どうしたらいいんでしょうか。
すると、先生のお返事はこんな感じでした。
自分で対処ができているなら、問題ではないです。
えっ。そうなの?それでいいの?と思いましたが、学校的には困った事に対して対策ができていて、それを実行できているなら問題はないのと一緒という認識だそうです。
確かに。これはライフハックということですね。私も先生の言葉で肩の力が抜けました。
すると、子供も落ち着いてきたのが2学期には数える程に減り、3学期にはほぼ大丈夫になりました。よかった!学校生活に余裕ができてきたのかもしれません。
誤学習は他にもたくさんあります
こうしてトイレ問題は終了しましたが、子供が言葉通りに受け取って誤学習してしまうことは他にもたくさんあります。
- しゃべったらダメ(コロナ対策)
- お友達とワイワイ騒いだらダメ
- 給食中はおしゃべりしたらダメ(前を向いてもくもくと食べる黙食)
- マスクをはずしたらダメ
- 休み時間は読書しましょう
特に今はコロナ禍なので、小学校には制限がいろいろあるんです。
みんな隠れておしゃべりしたりわいわいしてるけど、私はしてない。
…。そうよね。そうなるよね。
普通の子は、禁止されても多少はいいよね…と、破るものなのですが、うちの子は頑なに守っているようです。
子供の様子はこちら
落ち着いてきたとはいえ、まだコロナ禍ですし、先生の指導ですから守らなくていいよと伝えるわけにはいきません。
ただ、その影響もあってお友達作りは進まず、過集中で指示を聞き逃し、結局本人は困っています。大変だなぁ。
器用に物事をこなせない子や曖昧が苦手な子にとって、withコロナは難しいですね。
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