うちの子は叱るのに注意が必要な子です。
「ダメ」というあいまいな言葉で叱ると、どうしたらいいかわからず混乱してしまう子のことです。
気付いてからは気を付けていたのですが、先日、遊んでいるときに子供が「めっ。だめよ!」といいながら私のおでこをぺちんと叩いてきました。
「ダメ」という言葉で叱るのが合わない子への対処法
療育先で教えてもらったのですが、発達障害児を叱るときは「ダメ」という言葉は使いません。
「ダメ」はあいまいな言葉なので、何で叱られたのか、どうすればよかったのかを自分で理解することが難しいのだそうです。
子供には短い言葉で正しい行動を教えよう
発達障害のある子の中には物事の判断をする機能が弱い子が多いそうです。「ダメ!」と言われても何がダメだったのか、どうすればよかったのかの判断が付きづらいのだとか。
子供の特性にもよるとは思うのですが、先生方から教わったのは「ダメというあいまいな言葉を使わずに短い言葉で正しい行動を教えてあげること」だそうです。
- 「走ったらダメ!」は「走ったら危ないから歩こうね」
- 「叩いたらダメ!」は「叩いたら痛いから叩かないようにしようね」
ちょっとまどろっこしいし、なかなか聞いてもらえないこともあるので難しいんですけれども。
不安が強い子は叱られると萎縮してしまう
うちの子の場合は不安も強いので「ダメ」と怒られると一瞬で涙をためて「怒られた⇒ダメな子だ⇒自信喪失」となってしまいます。
叱られた内容よりも叱られたという事実がショックで、何がいけなかったのかまで考える心の余裕を無くしてしまうのです。
例えばお父さんは「ダメ!」という言葉で咄嗟に叱ることがよくあります。
あ!それをしたらダメ!
・・・も・・・毛布・・・毛布(安心毛布)・・・
だっこ・・・抱っこ(お母さんに抱っこ)。泣。
当然、叱られた内容は理解しません。その後も同じ場面になると同じように行動してしまいます。
落ち着いてきちんと言葉で説明して「これはしたらいけないね」と話をすれば理解できる子なのに。
子供は泣き崩れてしまい、気持ちを立て直すのにずいぶん苦労します。(これは私の役目になる)
お父さんには何度も言ってるんだけどな…。
「ダメ」って叱り方は誰がしてたの?と、子供に聞いてみた
話がそれてしまいましたが・・・気を付けて「ダメ」という言葉を使わないようにしていたのに、子供が「ダメ」といっておでこを叩く仕草をしています。なぜだろう。
もしまたお父さんがそんな風に言っていたなら再度しっかり話をしなくては。内心動揺しながら軽い感じで子供に尋ねてみました。
ねぇ、それ、誰の真似?誰がそんな風に言ってたの??
おかあさん!
えっ。お母さん、そんなこと言ってる?
やってる!ねこに!
私が猫に「ダメ」と言っていた・・・。
犯人は私でした。うちで飼っている猫の1匹がどうしても柱で爪とぎをしてしまうのです。
ガリガリガリガリ・・・という音が聞こえたら「こーれ。ダメでしょ。」といつも言ってしまっていました。
何度言ってもチラリとこっちを見るだけで研ぎ続けているときは傍に行っておでこをペチペチとして「ダメでしょー。それしたらダメよ」と言っていました。私の真似をしていたんですね。反省。
理由は解りました。でも困ったな。猫相手に「ダメ」と言わずに叱るべきなのか・・・。
猫を叱るのをやめるべきなのか?
飼い主に服従する犬と違って、猫は叱ってもあまり効果のない生き物。
基本的にやられると困ることは原因を徹底排除(触られて困るものは置かないなど)して叱らない環境を作るのが良い方法なのですが、家の柱を全部隠すとか対策するのは難しいです。
霧吹きで水をかけるのも良いらしいのですが、子供が嬉々として真似するのは目に見えるので却下。
いたずらしたその場で叱らないと何を怒られているのか理解できないというので、子供の前では叱らないというのも混乱するし。困ったなぁ。
他は大きな音で驚かすとかですが、小心の子供のほうが驚いてしまう可能性が高いしな。
爪とぎはたくさん設置しているのですが、他の猫に対しての縄張りアピールなのか体を伸ばしてストレッチの一環なのか・・・どうしても爪とぎがしたいようで今まで改善されずにきました。
仕方ないので、猫を叱るのを一時中断
悩んだ末に、もうこの際怒っても改善されていないんだから今後は猫に爪をとがれても怒らないことに決めました。子供の真似っ子時期が過ぎるまで見ないふりをすることにします。
うちは猫なので一緒にすると大変失礼なのですが、特性の違うご兄弟(健常児と発達障害児のような)を一緒に育てているお母さん達盛り方で叱り方で悩んだりするのかな?
子供によって叱り方を変えるのは難しいから、そういう時は発達障害児に合わせて細かな説明するほうにするのでしょうか。
本当に子供って親の行動をよく見ているのですね。今後はちゃんと子供の手本になれるように、行動の見直しをしていかないといけないなと思った出来事でした。
不安が強い子への叱り方は難しい
不安が強く叱るのに注意が必要な子への対処は、私もまだまだうまくできない時があります。
何度も落ち着いて説明し、してはいけないことを理解させて正しい行動に結びつけてあげることが大切らしいです。
頑張って向き合っていこうと思います。
★猫と子供のシリーズ★
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