療育先に通い始めて1ヵ月が過ぎた頃、連絡帳に「トランポリンを怖がって乗れませんでした」と書かれていました。
その日はトランポリンをみんなで練習して、初めてだったうちの子は怖がってまったく乗れなかったようなのです。
初めてのものは怖くて苦手。そんなうちの子にトランポリンを購入して苦手克服させました!
トランポリンの療育効果
さっそくトランポリンを使った療育のことをネットで調べてみたところ、トランポリンは感覚統合にとても効果があるようです。
感覚統合ってなに?
感覚統合とは、適切な行動を行うために複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能のことです。
発達障害のある子の場合、この感覚統合が上手にできないことで身体を上手に動かせなかったり、じっと座って話を聞くなどが苦手なことが多いのです。
療育などで気になる点や苦手な部分をサポートして発達を促せば、成長と共に上手に動かすことができるようになります。
一般的にトランポリンで期待できる効果
トランポリンは全身で利用する運動器具です。ぴょんぴょん飛ぶだけで、身体の様々な部分を鍛えることができます。
室内でも運動ができて手軽に取り入れやすいので、自宅療育で利用する方も多いでしょう。
トランポリンで期待できる効果
- 体幹が鍛えられる
- 姿勢が良くなる
- 脳の発達に良い
- バランス感覚が養われる
- 多動気味な子の気持ちを落ち着ける
- ストレス解消
- 小スペースで運動不足が解消できる
- リズムに合わせて飛べばリズム感も養われる
特に体幹が鍛えられて姿勢が良くなるので、立ち歩いてしまったりじっと姿勢を維持できないような子には特におすすめです。
また、気持ちを落ち着ける効果もあるので、怒りっぽいなど感情のコントロールをする場合に利用することもあります。
子供の初トランポリンの様子と期待したい効果
お迎えのときに先生からトランポリンに乗ったときの子供の様子を教えてもらいました。
うちの子は揺れるのが怖くて、立っていることもできなかったということでした。不安が強いからね…。
乗れるようになったら嬉しいけれど、話を聞く限りでは、療育先でたまに触れるくらいでは乗れるようにはならないだろうな・・・と感じました。
うちの子はじっと座っているのが苦手で、すぐ立ち歩いてしまうタイプです。
そういう子は体幹が弱く、姿勢を維持できないから立ち歩いてしまうので座っていられる程度に体幹を鍛えると落ち着いて座れるようになるのだそうです。
ぜひ自宅でも練習して、トランポリンで体幹を鍛えよう!
早速トランポリンを注文!自宅療育に取り入れた
すぐにネットでお安いトランポリンを注文しました。
トランポリンをネットで調べてみると、サイズや耐荷重、補助手すりつきなど、さまざまなものがあります。
うちでは手すり等はついていないシンプルなもので、子供と親が一緒に乗っても大丈夫な耐荷重のものを選びました。
手すりはついているほうが良いのか悩んだのですが、たぶん乗れるようになったら必要なくなるし、親が一緒に乗れば手すりはいりません。
逆に手すりで顔を打つ可能性もあるなと思ったので、シンプルなものにしました。
トランポリンを設置してすぐの子供の様子
初めて自宅に設置したのを見た子供は「ひぃ!」という感じで恐怖の表情を浮かべました。
これ、療育先でやった怖いやつだ!たぶんそう思ったんでしょう。
でも大丈夫だよ。お母さんが一緒に乗るからね~(自分のダイエットも兼ねてるのでやる気あり)!
トランポリン苦手な子が楽しめるようになるステップ
- まず座って慣れる
- 座ったまま揺れてみる(左右ゆらゆら)
- 座ったまま跳ねてみる(上下)
- しゃがんで慣れる(上下左右ゆらゆら)
- 立って揺れてみる(上下左右ゆらゆら)
- 立って跳ねてみる(やっとぴょんぴょん!)
(1)トランポリンが苦手な子は座った状態からスタート
買ったからって急に乗れるようになるはずはないので、最初は乗るというより「座る」ことにしました。
これ、座ってみると面白いよ!
ひぃぃぃ。
子供に「これ、座ると面白いよ!」と声をかけて一緒に座ります。渋々ですが並んで座ってくれました。
次に腕を組むとかして子供と体を密着させて怖くないようにしてから、ちょっとだけ揺らしてみます。ぽよんぽよん、という感じ。
それは怖いからやめて!と言うので、今度は寝転がってみました。安定感のあるハンモックのようです。
次はベッドみたいに寝転がってみるぞ!
お…おぉぉぉ(結構大丈夫かも)。
うちの子は1日で乗れるようになるタイプではないため、毎日お風呂上りに寝転がったりして、少しずつ恐怖感を無くしました。
苦手な子や不安が強い子は数日~数週間単位で慣れさせましょう。急ぐと苦手意識が強くなるので注意。
座った状態が平気になったら、しゃがんで→立ってみる
揺れるのが怖くなくなって「揺れるの面白いねー!」と笑顔が出始めた頃に、やっと立ってみようと誘いました。
揺れるの面白くなってきた。
よし。じゃあおかあさんと一緒に立ってみよう。
最初は親と手をつないで、向かい合って立ってみます。大丈夫そうならゆらゆらと体をゆらしてみたり、体重移動で揺れる程度で慣れさせます。
そこまでが笑顔でできるようになったら少しずつ揺れを大きくしていって、そのうちにぴょんぴょん飛んで遊べるようになりました。
不安が強い時期だったので、飛べるようになるのに10日間くらいかかったかもしれません。
子供がトランポリンを飛べるようになった後の様子
今では自分で好きなときに勝手に飛んでいます。片足で跳んでみたり、歌をうたいながら乗ってみたり。
雨で外遊びができないような運動不足気味のときや気分転換したいときは私から誘って飛ぶこともあるかな。
子供以外でも私や夫も自分の体力作りに飛んでます。キッチンとテレビの中間くらいに設置されているので、お湯が沸くまでのちょっとした時間とかテレビ見ながらとか。
トランポリンって簡単そうだけど、大きいし使わなくなって邪魔になったら嫌だなと思っていたのですが、やってみると全身運動でまっすぐ飛び続けるのはかなり体力使います。
実際、ジョギングするより運動になるようですしね。
あとね、個人的に「肉が揺れる」のがわかるのでダイエット向きじゃないかな。子供が使わなくなっても私は頑張って続けようと思っています。
今、使い始めて10ヶ月くらい。子供はトランポリンのおかげか、それとも成長過程でそうなったのかはわかりませんが、以前に比べると落ち着きが出たように思います。
本当に買ってよかったです。おすすめ!
体幹が弱い子はじっと座るのも苦手です。その場合は座る姿勢もチェック!
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