うちの子は春から他校での通級指導教室に通っています。
年長だった去年の今頃は通級か支援級かでとても迷っていましたが、今は通級に通わせてよかったなと感じています。
学校や担当する先生によって様々だと思うので、うちの子が通っている通級の場合ということになりますが、通ってみて感じたことをまとめてみたいと思います。
基本的に通級指導教室ってどんなところ?
うちの子の通う小学校では通級がなかったので、現在は車で15分ほどの他校の通級指導教室に通っています。
通う前は本当に情報が少なくて「どういう感じなのか全然わからないなぁ…」と思っていました。
その時の様子はこちら
最近はうちの子が通級に通っていると知って、お友達のお母さんに「どんな感じ?」と聞かれることも出てきました。
そうですよね。本当に通ってる人くらいしか知らないですもんね。
通級指導教室とは比較的障害の軽い子のために個別指導を行う教室
まず、通級指導教室は比較的障害の程度の軽い子のために個別に指導を行う教室のことをいいます。
普通級に在籍しつつ、通級指導教室で苦手なことを指導してもらえます。基本的に個別か少人数での指導です。
通っている小学校に通級がある場合は、決まったスケジュールに沿って普通級の授業を抜けて通級指導教室に通います。
通っている小学校に通級が設置されていない場合は、近隣で受け入れてくれる小学校の通級指導教室へと通うことになります。
通級以外にも支援級というのもありますが、違いは籍がどこにあるかです。
通級の場合には、普通級に籍をおいて通級に通います。支援級の場合は支援級に籍をおいて普通級へ通うので、その違いです。
でも基本的な籍がどこにあるかだけなので、普段はほぼ普通級にいるし、まわりの保護者にはわからないかもしれません。
ただ、通級で行うのは自立するための指導で、基本的に勉強が苦手な子の強化サポートではありません。(学習障害などの対応はあるかもしれませんが)
あくまで普通級に在籍するうえで困った部分をサポートという形になります。
通級に通うメリット
うちの子が通ってみて気付いた、通級のメリットはこんな感じです。
通級に通うメリット
- 個別で子供の特性に応じた指導をしてもらえる
- 普通級から離れたところに子供の居場所が増える
- 保護者にとっては相談窓口が増える
困った時に相談すれば、すぐに個別で子供をサポートしてもらえます。
個別や少人数での授業のため、内容はその子の困りごとによって変化していきます。
子供の通級の先生とカウンセリングをした際にすごく感じたのですが、しっかりと発達障害の知識のある先生だったので話も通じやすかったし、子供のことをすぐ理解してもらえました。
指導もしっかり子供の特性に合わせて(うちの場合は叱られるのが苦手)、指導してもらえるので安心です。
もし今後小学校のクラスで問題が起きて不登校になった場合でも、通級というもうひとつの居場所ができるので子供にとっても良かったです。
保護者にとっては相談できる窓口が増えるので安心ですし、通級での様子を通う小学校の担任とも情報共有してもらえます。
私が口下手なのも原因なのですが、発達障害の子の親が直接担任の先生に特性のことを説明しても、親の甘やかしととられる場合も多いです。
そんな時でも発達障害に詳しい先生から説明してもらえるので(先生同士で情報共有)、変な風に受け取られにくいなと感じました。
通級に通うデメリット
通級に通ってみてデメリットと感じる点はこんな感じです。
通級に通うデメリット
- 通級に通う時間帯の授業は受けられない(補習がないので遅れる場合も)
- 他校の場合は保護者の送迎が必要
- 学校や先生によってサポート体制はまちまち
- 年度途中で通級を辞めたいor通級開始はできない
通級に通う時間は、他のお友達は普通に授業を受けています。受けられなかった時間帯の授業は、そのまま穴があくので勉強に遅れが出る可能性があります。
算数や国語など重要な授業だった場合は宿題として出たりするので、親のサポートが必要になるかもしれません。
他校での通級を受ける場合は保護者の送迎となるため、共働き家庭ではかなり負担が大きいです。(都会の場合は先生が巡回することもある)
うちの場合はどの学校で通級を受けるかは生徒側では決められず、教育委員会からの通達でどこの学校へ行くか知らされました。
車で送迎が認められていない場合は公共交通機関利用ですし、かなり遠い小学校へ通う場合などは1日がかりということもありそうです。
通級の担当の先生は全員が発達障害に詳しいプロということではありません。ネットで見る限りでは、学校や通級担当の先生によってもかなり差があるようです。
子供のタイプによっては先生との相性でかなり痛手を被ることも…。こればっかりは通ってみないとわかりませんね。
また、最近では通級希望者が増えているので、通いたいのに通えないという状況も多いようです。
通級の開始・終了は年度ごとに決まるため、途中でやめたり新しく通い始めることは難しいです。
うちの子の通級での様子はこんな感じ
うちの子の通級の様子はこうです。
- 他校での通級
- タイプの違う子と2人体制
- 発達障害に詳しい先生で困りごとにもすぐサポートしてもらえた
とにかく当たりでした。通級にしてよかった!
他校への通級へ通うため、週一で送迎しています
週に1回の通級の日に通っている小学校へ迎えに行き、通級のある学校へ子供を送り届け、終わる頃にまた迎えに行っています。
うちの場合は田舎で車での送迎がOKだったのでそこまで大変ではありませんが、公共交通機関のみ可など、学校の立地によっては指定があることもあります。
通っている学校では通級に行くことを他のお友達には「他の学校へ勉強しに行っている」と先生から説明してもらっています。
今のところお友達にからかわれたり、子供が行くのを嫌がったりする様子はありません。
抜けた分の授業は受けることができないため、最初にできるだけ抜けても支障がないような授業(音楽とか)に当たるように調整してスケジュールを組んでもらいました。
タイプの違う子と2人で授業を受けています
うちの子は他校から通う子と2人での通級を受けています。
初回の先生とのカウンセリングで子供の特質をお知らせしたところ、個別よりも他のお子さんと2人で授業を受けたほうがプラスの効果があるのではと提案されました。
もうひとりのお子さんはうちの子と違うタイプの子なので、自分と違う意見を聞いたり行動を観察することで、新しい発見をしているようです。
これまで受けた授業内容は細かく先生から報告がありましたが、内容的には子供に合わせた療育指導でした。
体の使い方を学ぶサーキット(運動)や、指先訓練を兼ねた折り紙やカレンダー作りなど、子供の苦手そうなことを先生が見極めて的確に指導してもらえます。
うちの子が入学後に困ったことがあって先生に相談したところ、その日のうちに指導してくださいました。少人数のため、対応しやすいのかもしれません。
困ったときにはすぐ相談。通っている学校とも情報共有できる
通級の先生と学校の担任と保護者とでやりとりをする連絡帳があり、情報を共有しています。
通級で受けた授業内容や子供の様子、保護者からの相談や連絡事項など、全てを担任もチェックしてもらえる状態になっています。
1学期は1回だけ学校に行きたくない!と思うような出来事が起こったのですが、それも次の日には相談して様子を見てもらいました。
結果、まだ解決はしていないのですが子供と解決のために話をして、対応方法を伝えてくださいました。
今のところメリットのほうが大きい
まだ様子見ですが、今のところ通ってよかったです。
最初はどういう場所かもわからなかったので親子共にドキドキでしたが、通ってみるととても楽しくのびのび学べているようです。
普通級での全体に向けての指示ではわかりづらい部分や、一般的には細かく教えてもらえないことってありますよね。(見て学べとか、常識でしょということ)
そういうことも細かくわかりやすく伝えてもらえるので、発達に問題がある子にはとても助かりますよ。
実はうちの子がいる小学校の先生達は話をしてみると全体的に発達関連の考え方が古めかなと感じています…。
あまりサポートは望めなさそうだったので、そういう意味でも他校での通級でよかったのかもしれません。
もう1学期の通級は終了したので、次は2学期になってからですが、これからも楽しみに通ってくれたらいいなと思います。
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