初めての発達検査を受けるために、事前カウンセリングにやってきたうちの子。
びっくりするほどいい子にしていて、全然療育先で見せるような行動を見せてくれません。
大丈夫かなぁ…と心配していましたが、遊びの中での行動観察に続いて、親から自宅や療育先での様子などを先生にお伝えしました。
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親へのカウンセリングで、子供の日常の様子を伝える
10分ほど子供と一緒に遊んでいた先生は、子供と離れて問診票を見ながら私からの聞き取りを始めました。
先生から生まれる前のことからいろいろと聞かれ、私からみた育てにくいと感じる点や子供を見ていて疑問に感じる部分(違和感?)を伝えます。
今、目の前で遊んでいる子供はわたしの目から見ても良い子すぎるので、できるだけ正確に子供の日常の様子や、療育先での場面緘黙の様子を伝えました。
療育先からの申し込みだったので、療育先での様子は詳しく資料にまとめられてセンターのほうに届いているはずです。
問題ないように話しても仕方ないので、見たまま、先生に聞いたままをお伝えしました。
- 落ち着きがない
- おはなし会や親子教室のときの自由きままな態度
- 療育先での横目
- 逆手バイバイ
- 人見知りや人の好き嫌いが激しい
- なかなか帰りたがらない(気持ちの切り替えが苦手)
- 着替えたくないと逃げ回る
- 指さししたものを認識しづらい
だいたいお話した内容はこんな感じでしたが、困りごとがこのカウンセリング内で確認できたのは「指さししたものを確認しづらい」という点のみでした。
指さししたものを確認しづらい
例えば、うちの子は「あれ見て」と指さしたものがどれを指しているのか理解しづらいのです。指の先を見て、その先はみません。
仕方なく指差ししながら一緒にどんどん近づいて、結局わたしの指が目的のものにくっつくまで「?」という感じ。
物の名前を憶えていって、何のことを言われているのか解ってきたのであまり問題には感じませんが、名前を知らないものを指差されると未だに解らないようです。
この日は先生が窓辺にあったぬいぐるみを指さして子供に話しかけ、その様子(どれのことを言われているのか理解していない様子)を再現できました。
人見知りや人の好き嫌いが激しい
人見知りや人の好き嫌いがすごくて・・・という事も言ってみましたが、先生は「まったくそんな感じはしないけどなぁ・・・」という感じでした。
そうですよね。今日出会った人の中で、子供が苦手そうな人はひとりもいませんでした。
実際に見ないと想像できませんよね。わかります。
仕方なく療育先の先生が主な対象になっていることをお伝えしましたが、どこまで伝わったかは謎です。
…これは…まずいかもしれません。
予約時の電話で「カウンセリングで医師が必要と判断した場合のみ、発達検査を行う」と説明されていました。こんなんで検査してもらえるのかな?
カウンセリング後の子供の様子も観察されている
だいたい1時間ほどでカウンセリングは終了して、先生は子供に「終わったよ。お片付けしよう」と声をかけました。
子供は終わることが相当ショックだったようで珍しく声を出して「もうちょっと遊びたい!」と伝えてきます。
でも、先生が「もう終わりの時間だから、一緒にお片付けしてね」というと、しょんぼりしつつ頷いてお片付けを始めました。
これが私と2人だったらもっと遊ぶと聞かないのにな・・・。親以外の人には聞き分けがいいです。これじゃあ、本当にただの聞き分けのいい良い子だよ。
お片付けが終わると、先生は「これから心理士とスタッフと3人で話し合いを行います。15分ほどだと思いますから、扉の前の椅子で待っていてください。」と言いました。
私が先生にお礼を言って、子供にも「ありがとうございました、だよ」と言うと、言葉は出ませんでしたが頭をペコリと下げました。いやいやいや。いい子すぎるよ。
部屋の前の椅子に座って待っている間、子供に小声で楽しかった?と聞くと、「楽しかった!」とにこにこしていました。
遊ぶ様子、カウンセリング内容、終了時の行動や気持ちの切り替えにかかる時間など、全部観察されて、内容をチェックされています。でも、これ、いつもの姿じゃないよ~。
カウンセリング結果は「要経過観察」で発達検査はできなかった
その後、診察室に再度呼ばれて、先生にこう言われました。

3人で話し合った結果、
発達は年齢相応ではないかということになりました。

…(やっぱりか!)
観察した結果は「年齢相応の発達」
細かな内容はこちらです。
- 遊びが上手
- 言葉もすぐ真似ることができる
- 指示も通る
- 強いこだわりなども見受けられない
- 落ち着きがない点も見られるが、年齢的に考えるとまだ小さいので年相応
・・・。ですよね。今日見てたら私もそう思いました。いつもこんなではないんですけど。けれど、親としてはほっとしました。
気になる点はあるけれど、小さいからまだ判断できないという感じではあるものの、絶対に病名がついてしまうと思っていたので親としてはよかったーという思いのほうが強かったです。
だけど、話を聞く限りでは問題もありそうだから「要経過観察」
ただし、療育はこのまま続けるように言われました。
今の落ち着きがない部分が大きくなっても残っていくと問題になってくるので、年少さんになったらまた診察を受けてください。
今現在では「もっと遊びたい!」という自分の主張もきちんとできて、更にすぐ気持ちを切り替えられるなど、一般的な幼稚園のお子さんよりもしっかりしていると思いますよ。とのことでした。
逆に褒められてしまった…。
「検査必要なし」と言われて喜んでいいのか悪いのか…
あー、ひとまず良かった!専門のお医者様に「検査必要なし」と言われて、安心してしまいました。
カウンセリングで必要ないと判断され発達検査を受けられなかったことは、本当は良い事なのか悪い事なのか判断つきません。
実際に療育先では気になる行動がある訳なので、本当なら検査してもらったほうがいいと思うのですが…。
たぶん、子供の年齢が2歳半と小さいことで、検査をしてもきちんとした結果が出ないかもしれないということも関係しているのだと思います。
もう少し大きくなってみないと、正確にはわからないのだろうな。療育先が言うかな…。
ちょっとだけ子供の気になる行動…大きな話し声も苦手?
そう思いながら診察室を出ると、子供はすぐにロビーのキッズスペースに駆けていってしまいました。
会計を済ませていると、キッズスペースにいたお母さんと男の先生が入り口付近で立ち話をはじめました。
たぶん、通っているお母さんと担当医師でしょうか。お子さんの様子のことや雑談を楽し気に話しています。
すると、今まで大人しく遊んでいたうちの子が焦ってブロックをお片付けして靴を履き、こちらに走ってきます。
…突然始まった元気な会話の声が怖かったようです。

あらー!先生、お久しぶりですぅ。

お元気ですか?
よくある感じの会話でしたが、声のトーンにびっくりしたんだろうなぁ。子供はすっ飛んできました。
先生!先生!!これ、これですよ!人見知り!というか、大きな声でお話する人が苦手なんだよね。
今日のカウンセリング、ひとりでもさっきのお母さんのような声の大きい人や療育先の先生のように目力のある人がいたら違う結果が出ていたんだろうか。
わかりませんが、一応、今のところは療育を続けながら子供の様子を見ていきたいと思います。
以上が初めてのカウンセリングのお話です。
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